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Designデザインワークショップ

Posted:2020.01.25

配色と書体からターゲット別の女性向けデザインを考えてみる

男性デザイナーは女性向けのデザインが、女性デザイナーは男性向けのデザインが苦手というのはクリエイターの中でもよく聞く話ではないでしょうか。そんな私も女性向けデザインはやはり難しいと感じることが多々あります、、デザイン制作の際には、直感的なセンスがひらめきを生むこともありますが、やっぱりロジカルに整理されて設計する方が良いデザインより近くと思います。そこで今回は配色と書体をテーマに、ターゲット属性ごとに合わせた女性向けデザインを考えてみたいと思います。

 

年代・イメージ別に色味をマトリクスを上に並べてみる

まずは女性のイメージ属性を整理するため、マトリクスを用意したいと思います。今回は縦軸に年代(若い〜大人っぽい)横軸に雰囲気(可愛い〜かっこいい)を設定し上下左右に座標を設けられるようにしました。

 

そのマトリクス上に、各ターゲットにマッチする色味を配置していきます。この時に参考になったのは、一般に公開されているウェブサイトや広告デザインはもちろん、ファッションなんかも参考に、イメージに合う色味をまとめてみました。主観も若干入りましたが、このような配置になりました。

 

いかがでしょうか、皆さんのイメージはどのようになりましたでしょうか?出来上がったマトリクス上の色味の配置を見ると法則性が見えてきますね。横軸の雰囲気にフォーカスすると、右側にいけば寒色系の色味になるのがわかります。また、縦軸では上側になるにつれて彩度が下がってくすんだ色みになる傾向も見られます。

 

これらの色で近いもの同士をグルーピングしてみると、このような区分けが出来上がりました。そして、よりイメージが伝わりやすいように具体的な形容詞をつけてみます。

 

こうすることで、デザイン作成する際にターゲットに合わせた色味を選定するための参考情報が出来上がりました。つまり、ターゲットとなる女性のイメージに近い位置にある色味を使えばOKということになります。

 

年代・イメージ別に書体をマトリクスを上に並べてみる

先ほどは配色でしたが、次は書体についても同じようにマトリクス上に並べていきます。ベースとなるマトリクスは配色の時と同じものを使います。縦軸が年代、横軸が雰囲気となります。書体にもいろんな種類があり、種類ごとに感じる印象も異なります。マトリクスの位置に合わせた書体をそれぞれ配置していきます。

 

そうするとこのようなマトリクスが出来上がりました。明朝体や手書き書体、デザイン書体など女性らしさを表現するのに適した書体が並びます。全体的な傾向としては、マトリクスの中程から下にかけては、丸みを感じる書体が多く、上の方ではシャープな印象を感じさせる書体となっているのがわかります。

 

先ほどのものは和文書体でしたが、欧文書体も同じように並べてみます。それぞれの書体に合わせたイメージになるようマトリクス上に配置します。そうすると、左側の部分にはスクリプト書体系のものが並び、反対の右側ではセリフ体やサンセリフ体などのくっきりとした書体が目立つようになります。

 

これで、ターゲット別に合わせた配色と書体が揃いました。実際にデザインする際には、このマトリクスを参考に、どのような配色や書体を選定すると効果的かというヒントを得ることができますね。

 

ターゲットに合わせた配色と書体

それでは、続けてマトリクス上にあるそれぞれのイメージに焦点を当てて、具体的なターゲットとなる女性の属性をもう少し詳しくまとめていきたいと思います。

 

キュート

年齢層・属性 〜10代前半、園児、小学生など
イメージキーワード 可愛らしい、元気な、幼い、弱々しい、可憐な、純粋な、など
デザイン制作に使えそうな業種 ベビー用品、子供向け商品、保育園・幼稚園、習い事教室、など

 

配色は明るいトーンのパステルカラーが効果的です。色味が持つ淡さや可憐な印象が、少女らしいイメージを際立たせます。書体は手書き系のもので、丸みを感じる丸文字や、丸ゴシック体などがマッチしそうですね。10代前半の園児、小学生向けのサービス・商品のデザインに。

 

ガーリー

年齢層・属性 10代後半、中学生、高校生、など
イメージキーワード オシャレ、可愛い、小悪魔的な、やんちゃな、アクティブな、かっこいい、など
デザイン制作に使えそうな業種 ファッション・アパレル系、コスメ関連、イベント企画、若年向けアプリ、など

 

オシャレに興味が出始める思春期世代をイメージした配色では、鮮やかなピンクやパープルがよく似合います。若者向けのファッションブランドに多くみられる印象がありますね。ギラギラした雰囲気が女の子らしさを強調させます。書体の方は女の子らしく、装飾がついたデザイン書体や、欧文ではジオメトリックなサンセリフ体もオシャレな雰囲気をアップさせます。

 

フェミニン

年齢層・属性 20代前半、大学生、新卒社会人、家事手伝い、など
イメージキーワード モテ・愛され、ゆるふわ、女性らしい、柔らかな、綺麗な、甘い、など
デザイン制作に使えそうな業種 エステ・美容系、ファッション・アパレル系、コスメ関連、教育関連、飲食系、ウェディング関連、など

 

年齢を重ね、より女性らしくなる年代になるにつれて、色味もマイルドになってきます。赤みがかかった柔らかなピンクが女性としての甘い印象を強くします。美容系やファッション系、飲食系など女性をターゲットとするビジネスでは多く目にします。また、女子大や専門学校など、女子学生をターゲットとする業種でもこの色味を使ったデザインが増えてきます。書体の方は、丸みがありながらもシャープで洗練されたものがマッチします。欧文では曲線を生かしたスクリプト体を使うことで、女性らしい世界観でまとめられそうですね。

 

クール

年齢層・属性 20代後半〜30代、OL、キャリアウーマン、ビジネスオーナー、女性経営者、など
イメージキーワード 洗練された、スマートな、都会的な、スタイリッシュな、知的な、高級な、など
デザイン制作に使えそうな業種 エステ・美容系、ファッション・アパレル系、コスメ関連、旅行関連、ビジネス関連、飲食系、ウェディング関連、など

 

社会人として自立し、自身や経験の高さが出てくるこの属性では、配色にもこれまでと異なる変化がみられます。暖色系が多かったのですが、ターコイズブルーやアッシュグレイなどの寒色系の色味が洗練された都会的で強い女性を表現します。ハイブランドのイメージに用いられることも多く、高級感を感じさせたい場合にも効果的です。働く女性をターゲットとしたビジネスには参考になりそうですね。書体では、細身の書体が合いそうで、欧文ではモダン系のセリフ体がいい感じですね。

 

ナチュラル

年齢層・属性 30代〜40代前半、主婦、母親、など
イメージキーワード 自然な、健康的な、飾らない、シンプルな、優しい、落ち着いた、など
デザイン制作に使えそうな業種 エステ・美容系、コスメ関連、健康食品・オーガニック関連、飲食系、旅行関連、など

 

結婚をして子供を持つ人も多い世代になると、色味もより落ち着いた柔らかいものになってきます。年齢を重ねるにつれて、健康への関心が高まることで、自然さを感じさせるイメージが好まれるようになります。女性自身のライフスタイルに沿った配色とも言えそうですね。業種ではカフェや美容室など、ナチュラル志向の強いビジネスに相性が良さそうです。書体については、柔らかい筆運びの手書き系書体や丸ゴシック、欧文でも同じようなハンドライティング系の書体がイメージにあるのではないでしょうか。

 

エレガント

年齢層・属性 40代後半〜60代前半、子供が独立した母親、女性役員、女性経営者、など
イメージキーワード 高級な、豪華な、上品な、美しい、派手な、など
デザイン制作に使えそうな業種 エステ・美容系、ファッション・アパレル系、コスメ関連、ホテル・宿泊施設、ビジネス関連、など

 

子供も独立し、自分の時間を楽しめる世代になる人も増えてくる世代ですね。年齢を重ねても女性らしくありたいという思いから、より鮮やかな色に戻っていきます。ただし、ワインレッドやマルーンなどといった深みのある色味になる点がポイントです。大人な女性をイメージさせるような配色ですね。業種では、美容系やコスメ系でも、年齢層が上がると訴求したいメッセージも変わってきます。同じ業種でもターゲットが異なるとデザインの方向性も大きく変わります。書体は力強さを感じさせる明朝体や、欧文ではフォーマルなタッチのスクリプト体がイメージにマッチするのではないでしょうか。

 

シック

年齢層・属性 60代後半〜、シニア層、高齢者、など
イメージキーワード 上品な、繊細な、伝統的な、和風な、地味な、静かな、など
デザイン制作に使えそうな業種 エステ・美容系、コスメ関連、医療系、介護・福祉系、葬儀関連、など

 

シニア世代となる年代のターゲットには、品のある色味が好まれるようになります。暖色系よりは寒色よりの中間色である紫をメインとした配色で、高貴で上品な雰囲気を表現するのが良さそうです。紫は和服や和装にもマッチする和を感じさせる色も多く、シニア層をターゲットにした業種でも同様の配色が見られます。年齢に合わせて落ち着いた雰囲気にまとまっていますね。業種では、医療や福祉、介護や葬儀関連でも使われるのを見かけます。書体は宋朝体なんかも独特な雰囲気が表現できて面白いかもしれませんね。欧文には、オールド系のセリフ体などで伝統的で格式高い印象を与えるのが良さそうです。

 


 

今回は、配色と書体をテーマに、女性向けのデザインをターゲット別に考えるポイントについてまとめてみました。女性向けデザインでしっかりとした訴求を実現することや、完成度の高い世界観を表現するのは難しいですが、やはりこのような事前知識として使えるロジックを用意しておくと、効率よく高品質なデザインに近づけられるのではないでしょうか。

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この記事を書いた人オガワ シンヤ
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DesignSupply.代表 / ディレクター・ウェブデザイナー・フロントエンドエンジニアをやっています。「ウェブとデザインでヒト・モノ・サービスを繋げ新しい価値を生み出す」をコンセプトに日々奮闘中!制作中はチョコレートが欠かせない三十路Webクリエイター。

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