引き続きIllustrator関連の記事投稿です。前回「Illustratorのパスアピアランス効果まとめ(ワープ・パスの変形)」でアピアランス効果を使ったオブジェクトの変形を行いましたが、今回はテキストを変形する方法についてまとめていきたいと思います。
テキストの変形には「エンベロープ」という機能を使います。メニューの「オブジェクト」から「エンベロープ」という項目から設定できます。エンベロープには「ワープ」「メッシュ」そして「最前面のオブジェクト」から作成する3つのパターンがあります。それぞれ用途に合わせたものを使っていきます。
今回はサンプルとしてこちらのテキストを用意しました。何も効果がない状態はこんな感じに表示されます。それではそれぞれのエンベロープ機能を見ていきます。
エンベロープワープでの変形
円弧(水平:50%、垂直:10%)
水平方向の場合にはテキストの下部を、垂直方向の場合にはテキストの右側を中心に扇型になるように変形されます。
下弦(水平:50%、垂直:100%)
水平方向の場合にはテキストの下側が、垂直方向の場合にはテキストの右側が丸く膨らみます。
上弦(水平:50%、垂直:100%)
下弦とは逆で、水平方向の場合にはテキストの上側が、垂直方向の場合にはテキストの左側が丸く膨らみます。
アーチ(水平:50%、垂直:100%)
水平方向では上に向けて、垂直方向では左側に向けて、テキストがアーチ状に変形されます。
でこぼこ(水平:50%、垂直:100%)
水平方向では上下が、垂直方法では左右と、テキストの両側が丸く膨らみます。下弦と上弦の効果を合わせたような感じです。
貝殻【下向き】(水平:50%、垂直:15%)
水平方向ではテキストの下辺が、垂直方向ではテキストの右辺が曲線になり、反対側はそのまま維持され帆立貝の形になります。
貝殻【上向き】(水平:50%、垂直:15%)
水平方向ではテキストの上辺が、垂直方向ではテキストの左辺が曲線になり、反対側はそのまま維持され帆立貝の形になります。
旗(水平:80%、垂直:10%)
水平方向ではテキストの上辺と下辺が、垂直方向ではテキストの右辺と左辺がS字状になり、それに合わせてテキストが変形されます。
波形(水平:100%、垂直:30%)
テキストの四方の辺は維持されながら、内部のポイントに合わせてテキストが波状になるように変形されます。水平方向の場合には上下の波に、垂直方向の場合には左右に波になります。
魚形(水平:70%、垂直:20%)
水平方向ではテキストの上辺と下辺の左側が膨らみ、右側がへこむ形に、垂直方向ではテキストの左辺と右辺の上側が膨らみ、下側がへこむ形に変形されます。それ以外の辺は維持され、魚のような形になります。
上昇(水平:70%、垂直:10%)
水平方向ではテキストの上辺と下辺がS字曲線になり左側が下がり、垂直方向ではテキストの左辺と右辺がS字曲線になり下側が左方向に移動することで平行四辺形状に変形されます。
魚眼レンズ(80%)
テキストの四方の辺は維持されながら、内部のポイントに合わせてテキストが魚眼レンズで見た視界のように中央から膨らむように変形されます。
膨張(60%)
テキストの上下左右すべての辺が丸く膨らみ、それに合わせてテキストが変形されます。
絞り込み(水平:60%、垂直:60%)
水平方向ではテキストの上下が丸く膨らみ、左右が丸くへこみます。垂直方向ではテキストの左右が丸く膨らみ、上下が丸くへこむように変形されます。
旋回(水平:70%、垂直:70%)
テキストの四方の辺は維持されながら、内部のポイントに合わせてテキストが渦を巻くように回転した形で変形されます。水平方向の場合には時計回りに、垂直方向の場合には反時計回りに旋回します。
エンベロープメッシュでの変形
エンベロープメッシュを使った場合、テキスト全体を列行に合わせてポイントが設置されたメッシュを作成し、そのポイントとポイントから伸びたハンドルを操作することで、自由にテキストを変更することができます。メニューの「オブジェクト」→「エンベロープ」→「メッシュで作成」を選択します。エンベロープメッシュのパネルが表示されるので、変更したい形に合わせて行数と列数を設定します。
設定に合わせて作成されたメッシュ上のポイントとハンドルを操作することで、任意の形にテキストを変更することができます。
最前面のオブジェクトでの変形
最前面にあるオブジェクトの形に合わせてテキストを変形させることも可能です。最前面レイヤーに変形させたい形のオブジェクトを作成し、テキストとオブジェクトと選択した状態で、メニューの「オブジェクト」から「エンベロープ」→「最前面のオブジェクトで作成」を選択します。
すると最前面の選択したオブジェクトに沿ってテキストが変形されるのが確認できました。オブジェクトを埋めるような形になっています。
前回記事「Illustratorのパスアピアランス効果まとめ(ワープ・パスの変形)」に引き続き、今回はエンベロープを使ったテキストの変形をIllustratorで試してみました。このようにIllustratorでは複雑な変形も簡単にできるのが強みですね。よりグラフィカルにデザインを作り込みたい場合にはこのような機能が便利なのではないでしょうか。
somethingのスペルが間違っているので、内容が頭に入ってきません。
残念。