PHPでリファラ情報を取得してサイト内からのアクセスかどうかをチェックする
ウェブサイトの初回訪問時だけにダイアログを表示させたい、などの場合にCookieに値を保存するなどの方法もありますが、もう少し手軽に実装したい時には訪問元のURLであるリファラ情報を使うと便利です。今回はPHPでリファラ情報からサイト内ページからのアクセスで分岐する方法もまとめていきたいと思います。
PHPにはスーパーグローバル変数というものが用意されており、その中の「$_SERVER」変数にリファラ情報は含まれています。この変数はいろんな情報が配列で格納されており、実際に確認するとこのように中身が確認できます。
<?php print_r( $_SERVER ); ?> Array ( ..... [HTTP_HOST] => example.com [HTTP_REFERER] => https://example.net/ [SERVER_NAME] => example.com [SERVER_PORT] => 80 [SERVER_ADDR] => 172.18.0.2 ..... )その中で「HTTP_REFERER」のキーを持つ値がリファラ情報になります。このキーを指定することで値を取得することができます。ただし、このリファラ情報はブックマークからのアクセスや直接URLを入力した場合でのアクセスなど、取得できない場合もあるので注意が必要です。また、httpsからhttpへのアクセスの場合にも同様で、外部サイトからのアクセスの場合には必ずしも使える情報ではありません。ただ、今回のように自サイトからのアクセスかどうかをチェックする場合であればそこまで問題は無さそうですね。 それでは、実際にリファラ情報を取得してサイト内ページからのアクセスかどうかをチェックしていく処理を見ていきます。「parse_url()関数」を使うことでURLからキーを指定することで、ホスト名だけを抽出することができるのでそれを活用すると便利です。自サイトのホスト名と同じかどうかで分岐していきます。
<?php $referer = isset( $_SERVER['HTTP_REFERER'] ) ? $_SERVER['HTTP_REFERER'] : null; $target_host = 'example.com'; if( parse_url( $referer )['host'] === $target_host ) { echo 'サイト内ページからのアクセスです'; } else { echo '外部サイトからのアクセスです'; } ?>これでPHPでリファラ情報からサイト内ページのアクセスかどうかをチェックすることができました。続いてJavaScriptでも同じような処理をする方法を見ていきます。
JavaScriptでリファラを取得してサイト内でのアクセスかどうかをチェックする場合
JavaScriptの場合、リファラ情報は「document.referrer」に格納されています。下記のようにリファラ情報の文字列内に対象となるホスト名が含まれているかどうかをチェックします。ここでは「String.includes()」メソッドを使っていますが、対応していないブラウザもあるので、その場合には「String.indexOf()」メソッドなどで代用する必要があります。(参考記事:JavaScriptで文字列を扱う時によく使うメソッド#2【文字数やインデックスを調べる・文字を検索する】)const targetHost = 'example.com'; if( document.referrer.includes( targetHost ) ) { console.log( 'サイト内ページからのアクセスです' ); } else { console.log( '外部サイトからのアクセスです' ); }これでJavaScriptでもリファラ情報からサイト内からのアクセスかどうかをチェックすることができました。同じ処理でもPHP側で行うのがいいのか、JavaScript側で行うのがいいのかはケースによって異なるかと思いますが、合わせて覚えておきたいですね。 【参考にさせて頂いたサイト】 PHPでリファラのURLを取得する:$_SERVER['HTTP_REFERER']
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