Pugでeach inを使って多重階層の入れ子リストを作成する
最終更新日: Update!!
JavaScriptのテンプレートエンジンである「Pug」では、HTMLの拡張メタ言語のように効率よくマークアップが出来ると共に、繰り返し処理や条件分岐、ファイルのインクルードなどができます。当サイトでも過去にいくつか記事をアップしておりました。
今回はPugにある配列処理ができる「each in」を使って、目次などで見かける多重階層の入れ子リストを簡単に作成してみたいと思います。入れ子になっているリストですが、普通にマークアップするとかなり面倒ですし、項目の数が多くなって且つ階層も深くなるとカオスな感じになってきます。そこでPugを使うことで、項目の内容は連想配列に、HTMLは繰り返し処理で動的に生成されるようにしていきます。
今回はPugを使って多重階層の入れ子リストをマークアップする方法についてまとめてみました。大量のリスト項目や複雑な階層構造になっている場合に、そのままマークアップする形では手間がかかったりミスが起こりやすいのですが、データとテンプレートに切り分けた上で、繰り返し処理で動的に出力ができるようになることで、簡単且つ正確にマークアップができるようになりますので、ぜひ試してみてくださいね。
配列を展開して値ごとに処理ができる「each in」
Pugに備えられている「each in」を使うと配列を展開し、その値ごとに処理を行うことができます。使い方の例として値をそのまま文字列として出力する場合には下記のように記述します。each 値 in 配列 #{値}値には繰り返し処理の中で使われる変数が入ります、そしてinの後に対象となる配列が続きます。繰り返し処理はeach in文の後に改行とインデントを入れて続けていきます。変数の値を出力する場合には、#と波括弧で変数を囲むことで出力することができます。
リスト項目の内容を連想配列で格納し、each inで展開・出力していく
それでは実際に入れ子のリストをPugを使って作成していきます。まずはリストの内容を下記のようにオブジェクトとして変数内に入れておくようにしておきます。今回は変数として保持していますが、内容が多くなる場合には、別途個別のPugファイルあるいはJSONファイルとして切り分けておくといいですね。その方法については過去記事「Pugでテンプレートとデータでファイルを切り分けた開発を行う」で詳しくまとめていますのでご参考に。 【Pug】// data - var items = [ { text: 'リスト項目1', anchor: '#anchor_1', childItems: [ { text: 'リスト項目1-1', anchor: '#anchor_1_1' }, { text: 'リスト項目1-2', anchor: '#anchor_1_2' }, { text: 'リスト項目1-3', anchor: '#anchor_1_3', grandChildItems: [ { text: 'リスト項目1-3-1', anchor: '#anchor_1_3_1' }, { text: 'リスト項目1-3-2', anchor: '#anchor_1_3_2' } ] }, ] }, { text: 'リスト項目2', anchor: '#anchor_2' }, ........ ];Pugで変数が複数になる場合には、改行とインデントを入れてからを定義することで、ハイフンをなんども書かなくて済みます。また、上記のように入れ子のリスト項目は、親のリスト項目のオブジェクトの値に配列として入れていくという形になります。各リスト項目のオブジェクトには出力したいデータをそれぞれ入れておきます。 続いてこのデータを展開するテンプレートを作成していきます。今回はol要素とli要素をベースに、リスト項目にアンカーリンクを設定する想定で進めています。each inの後に続けてli要素でリスト項目を出力していきますが、子要素となるリストの情報があるかどうかを条件分岐にかけます。項目がある場合には子要素のリストを出力し、なければそのままリスト項目の内容を出力するという感じです。あとは入れ子の階層数だけ同じように繰り返していきます。 【Pug】
// template ol each item in items li if item.childItems a(href=item.anchor) #{item.text} ol each childItem in item.childItems li if childItem.grandChildItems a(href=childItem.anchor) #{childItem.text} ol each grandChildItem in childItem.grandChildItems li a(href=grandChildItem.anchor) #{grandChildItem.text} else a(href=childItem.anchor) #{childItem.text} else a(href=item.anchor) #{item.text}上記では3階層の例になりますが、あまり階層が深くなりすぎる場合にはコードの見通しが悪くなるので、個別に外部ファイルとして切り分けてインクルードさせるなどの方法が必要になるかもしれませんね。 実際に作成したサンプルはこちらで確認ができます。ブログコンテンツの目次になどでよく見かける形になっていますね。
See the Pen nested-list_by_pug by designsupply (@designsupply) on CodePen.
先ほどのPugで書いたテンプレートはHTMLとして出力されるとこのような形になります。綺麗に入れ子になっているのが確認できますね。 【HTML】※一部抜粋<ol> <li> リスト項目1 <ol> <li>リスト項目1-1</li> <li>リスト項目1-2</li> <li> リスト項目1-3 <ol> <li>リスト項目1-3-1</li> <li>リスト項目1-3-1</li> </ol> </li> </ol> </li> <li>リスト項目2</li> </ol>
今回はPugを使って多重階層の入れ子リストをマークアップする方法についてまとめてみました。大量のリスト項目や複雑な階層構造になっている場合に、そのままマークアップする形では手間がかかったりミスが起こりやすいのですが、データとテンプレートに切り分けた上で、繰り返し処理で動的に出力ができるようになることで、簡単且つ正確にマークアップができるようになりますので、ぜひ試してみてくださいね。
sponserd
keyword search
recent posts
- GSAPとvivusを使ったSVGのドローアニメーション
GSAPとvivusを使ったSVGのドローアニメーション
- GSAPでScrollTriggerプラグインを使ったスクロール固定表示アニメーションの応用
GSAPでScrollTriggerプラグインを使ったスクロール固定表示アニメーションの応用
- Shopifyでオリジナルテーマ制作やテーマカスタマイズで使えるTips #3
Shopifyでオリジナルテーマ制作やテーマカスタマイズで使えるTips #3
- Shopifyでオリジナルテーマ制作やテーマカスタマイズで使えるTips #2
Shopifyでオリジナルテーマ制作やテーマカスタマイズで使えるTips #2
- Shopifyでオリジナルテーマ制作やテーマカスタマイズで使えるTips #1
Shopifyでオリジナルテーマ制作やテーマカスタマイズで使えるTips #1
- ViteでReactとReact Routerを使ってみる
ViteでReactとReact Routerを使ってみる
- ViteでPugのコンパイル環境を導入する
ViteでPugのコンパイル環境を導入する
- ViteでMarkuplintとPrettierを使える環境を構築する
ViteでMarkuplintとPrettierを使える環境を構築する
categories