Vue.jsで直接DOMを操作する時に使える$elと$refs
最終更新日: Update!!
Vue.jsではjQueryのように、直接DOMを参照してそのDOMに対して何らかの操作をするというケースはあまりありません。コンポーネントとして取り扱ったり、コンポーネントにあるテンプレート内で直接的に要素に対して操作するためです。
とは言っても、要素固有の座標位置や高さなどのDOMが持つ情報を取得して、何らかの処理を行いたい場合には、直接DOMを参照するような場合も出てきます。Vue.jsでは直接的にDOMを参照する際に「$el」や「$refs」などのプロパティが用意されており、これらを使うことで直接コンポーネント内のDOMを参照することができます。
Vue.jsでは直接DOMを参照することは少ないかもしれませんが、ちょっとしたUIの実装などでDOMを直接参照して操作するケースもあるかと思いますので、知っておくと便利ですね。
コンポーネントのルート要素を取得する「$el」
「$el」を使うことで、そのコンポーネントのルート要素にあたるDOMを参照することができます。下記のようにVueコンポーネントファイル内のscriptで使うと、そのコンポーネント内のルート要素のDOMが取得できます。 【Vue】※一部抜粋<template> <div id="component_root"> <div>子要素1</div> <div>子要素2</div> <div>子要素3</div> </div> </template> <script> export default { mounted() { const targetElement = this.$el; console.log('対象のDOM:', targetElement); } } </script>【console】
対象のDOM:<div id="root_element" data-v-fae5bece="">この時に注意しないといけないのは、「mounted」以降で処理を実行しなければなりません。すでにDOMが生成されている必要であるためです。ちなみにVueインスタンスの中で使用した場合には、そのVueインスタンスにおけるマウントされた要素、つまり「el」で指定した要素のDOMが取得できます。Vue.jsでは「this.$el」で取得します。 【Vueインスタンスの場合】※一部抜粋
new Vue ({ el: '#app', ....... mounted() { const targetElement = this.$el; console.log('対象のDOM:', targetElement); } })【console】
対象のDOM:<div id="#app" data-v-fae5bece="">実際にデベロッパーツールでも確認することができます。参照先のDOMでいろんな情報を取得することができます。

「$refs」でコンポーネント内の個別DOM要素を直接参照する
次に「$refs」を使うと、HTML内で「ref属性」で対応する値をつけた要素を参照することができます。参照したい要素のHTMLに「ref属性」を追加し、値には任意の名前をつけておきます。 【Vue】※一部抜粋<template> <div id="component_root"> <div ref="first_child" class="children-1st">子要素1</div> <div ref="second_child" class="children-2nd">子要素2</div> <div ref="third_child" class="children-3rd">子要素3</div> </div> </template> <script> export default { mounted() { const targetElement = this.$refs.first_child const targetElementText = this.$refs.first_child.textContent console.log('対象のDOM:', targetElement); console.log('対象のDOMのテキスト:', targetElementText); } } </script>【console】
対象のDOM:<div class="children-1st" data-v-fae5bece=""> 対象のDOMのテキスト:子要素1その上で、「this.$refs.ref属性の値」と記述することで対象のDOMを参照することができます。こちらも同じくDOMが生成されている必要があるので、必ずmounted内において実行する形になります。 こちらも同じくデベロッパーツールでも確認することができます。参照先のDOMでいろんな情報を取得することができます。

Vue.jsでは直接DOMを参照することは少ないかもしれませんが、ちょっとしたUIの実装などでDOMを直接参照して操作するケースもあるかと思いますので、知っておくと便利ですね。
sponserd
keyword search
recent posts
- Shopifyでオリジナルテーマ制作やテーマカスタマイズで使えるTips #3
Shopifyでオリジナルテーマ制作やテーマカスタマイズで使えるTips #3
- Shopifyでオリジナルテーマ制作やテーマカスタマイズで使えるTips #2
Shopifyでオリジナルテーマ制作やテーマカスタマイズで使えるTips #2
- Shopifyでオリジナルテーマ制作やテーマカスタマイズで使えるTips #1
Shopifyでオリジナルテーマ制作やテーマカスタマイズで使えるTips #1
- ViteでReactとReact Routerを使ってみる
ViteでReactとReact Routerを使ってみる
- ViteでPugのコンパイル環境を導入する
ViteでPugのコンパイル環境を導入する
- ViteでMarkuplintとPrettierを使える環境を構築する
ViteでMarkuplintとPrettierを使える環境を構築する
- ViteでStylelintとESlintを使える環境を構築する
ViteでStylelintとESlintを使える環境を構築する
- マウスオーバーしたセルを含む行列がハイライトするテーブルを作成する:has()擬似クラスの活用例
マウスオーバーしたセルを含む行列がハイライトするテーブルを作成する:has()擬似クラスの活用例
categories