ネガティブマージン・パディングで固定ヘッダー使用時のアンカーリンクに対応する
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普段は余白を設けたりレイアウトを整えるために使用するCSSのマージンやパディングですが、マイナスの値を入力することでコンテンツエリアを拡大させることが可能になります。ネガティブマージン、ネガティブパディングなどと呼ばれるテクニックです。この特性を応用することでポジションを移動させたり色々と便利です。今回はこのネガティブマージン(ネガティブパディング)を使ったユースケースを紹介します。
固定ヘッダーに合わせたぺージ内アンカーリンク
スクロール時にヘッダー部分がウィンドウ上部に固定されるようなケースがありますが、その場合にぺージ内のアンカーリンクを使用するとウィンドウ上端に合わせて移動されるため、固定ヘッダーの裏側に入り込んでしまいます。 そんなときにネガティブマージン(ネガティブパディング)を使ったテクニックを使用して、ウィンドウ上端ではなく固定ヘッダーの下部にアンカーリンクの位置を調整します。 まずはアンカーリンクの対象となるオブジェクトに対して、トップのネガティブマージン(ネガティブパディング)を適用します。この時に入れるマージン(パディング)の値は固定ヘッダーの高さをマイナスした値になります。そうするとトップにネガティブマージン(ネガティブパディング)を入れていることになりますので見た目としてはマイナスした数値分上に移動したような形になります。 そして、パディング(マージン)に先ほど入力した値と同じものでプラスの値を入力します。こうすることで、ネガティブマージン(ネガティブパディング)が相殺されて、オブジェクトの位置が元に戻る形になります。ただし、要素としてのオブジェクト自体の上端はネガティブマージン(ネガティブパディング)を含むため、アンカーリンクを使用した時に固定ヘッダーの高さ分のスペースが確保され、裏側に入り込まなくなるというわけです。 こちらの実装サンプルHTMLとCSSは下記になります。 【HTML】※一部抜粋<header> <nav> <ul> <li><a href="#anchor-01">アンカーリンク1</a></li> <li><a href="#anchor-02">アンカーリンク2</a></li> <li><a href="#anchor-03">アンカーリンク3</a></li> </ul> </nav> </header> 〜 省略 〜 <h2 id="anchor-01">ページ内アンカー1</h2> <h2 id="anchor-02">ページ内アンカー2</h2> <h2 id="anchor-03">ページ内アンカー3</h2>【CSS】
header { position: fixed; height: 80px; } #anchor-01,#anchor-02,#anchor-03 { margin-top: -80px; // 固定ヘッダーの高さのマイナス値 padding-top: 80px; // ネガティブの値と同じ数値のプラス値で相殺 }ネガティブマージンやネガティブパディングはあまり使用するケースはありませんが、ちょっとした工夫でコーディング時の問題を解決してくれます。ぜひお試しを!
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