Photoshopでもっと綺麗な桜の写真を目指すレタッチとカメラワーク(広角・ワイド編)
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前回記事「Lightroomでもっと綺麗な桜の写真を目指すレタッチ(望遠・ズーム編)」では桜の写真をテーマに、桜の花にズームした写真を使ってレタッチを行なっていきました。今回も引き続き桜の写真のレタッチに関する記事になります。後日、天気がとても良かったので青空と桜の花のコントラストを活かした写真を撮ってきました。今回は広角で桜のある風景写真を使ってレタッチを行なっていきます。
今回使った写真はこちらです。前回は曇り空でしたが、この時は青空が広がる快晴で、空と草の色が綺麗だったので広角のズームレンズで撮影し風景全体を収めています。
【特定色域の選択】
特定色域の選択で桜の花の部分をピンクに寄せていきます。特定色域の選択でカラー「レッド系」を選択し、「シアン」と「イエロー」の値を下げて「マゼンタ」の値を上げていきます。そして「マゼンタ系」も選択し、同じく「シアン」と「イエロー」の値を下げて、「マゼンタ」の値を上げていきます。
さらに特定色域の選択を追加し、今度は空の部分をブルーに寄せていきます。特定色域の選択でカラー「ブルー系」を選択し、「シアン」と「マゼンタ」の値を上げていきます。マゼンタは上げすぎると紫色に近づくので上げすぎないよう調整します。また「イエロー」の値は下げておきます。そして「シアン系」も選択し、「シアン」と「マゼンタ」の値を上げて、「イエロー」の値は下げておきます。
次は同じく特定色域の選択で、草の部分をグリーンに寄せていきます。調整レイヤーを追加し、特定色域の選択でカラー「グリーン系」を選択し、「シアン」と「イエロー」の値を上げていきます。また「マゼンタ」の値は下げておきます。そして「イエロー系」も選択し、同じく「シアン」と「イエロー」の値を上げていきます。ここでも「マゼンタ」の値は下げていきますが、下げすぎると不自然に鮮やかさが出てしまうので気をつけます。
【彩度・自然な彩度】
表面に調整レイヤーで「自然な彩度」を追加し、色味を整えていきます。彩度も上げすぎるとキツい印象になってしまうので、上げすぎないように注意します。彩度の値よりも自然な彩度の値で調整する方がいいかもしれません。
【トーンカーブ】
続いてトーンカーブで桜の花の色味を調整していきます。まずは調整レイヤーで「トーンカーブ」を追加します。そしてチャンネルを「レッド」に切り替えて、桜の花の色を見ながらピンクになるよう値を調整していきます。
このままですと、写真全体に赤みがかかっているので、一旦トーンカーブの調整レイヤーに対して全てマスクをかけておきます。マスクの属性パネル内で「反転」のボタンをクリックすれば全てマスクがかかった状態となり、調整レイヤーが非表示となります。
続いて「ブラシツール」でマスクを部分的に消して桜の花のところだけを先ほどのトーンカーブが適用されるようにしていきます。適宜ブラシの設定を行い、描画色を白に設定したらあとは桜の部分をブラシツールでなぞっていきます。
色味のコントラストが強すぎる場合は境界線の差が気になる場合はトーンカーブの調整レイヤーの透明度を下げて馴染ませていきます。
最後に構図を整えるためにトリミングをすれば完成です。今回はこんな感じにレタッチが仕上がりました。
いかがでしょうか、今回は桜の写真レタッチをテーマに2パターンの方法をまとめていきました。同じ桜の写真でもシチュエーションが違うとレタッチの方法も異なり、仕上がりの印象も大きく違うものが出来上がります。桜のシーズンに写真を撮られる際にはぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。 (こちらの記事も合わせてどうぞ) 「Lightroomでもっと綺麗な桜の写真を目指すレタッチ(望遠・ズーム編)」

桜の撮影(晴れ・ワイド)におけるカメラの設定ポイントについて
撮影時が快晴の場合はしっかりと明るさがあるので比較的撮影しやすく桜の花も綺麗に撮ることができるのではないでしょうか。とはいえ、前回同様、桜の花が暗く映らないように露出は明るめで撮影することがセオリーです。撮影モードはAvモード(絞り優先)に設定しておきます。露出補正は曇りの日ほど上げる必要はありませんが、EV+1くらいにしておくといいですね。 (参考記事) 一眼レフカメラ撮影でまずはじめに知っておきたい知識(撮影モード・フォーカス機能とRawデータ出力) 【一眼レフカメラの基本設定】露出補正と測光について f値も標準くらいのf/8前後に設定しておきます。シャッタースピードとISO感度は自動で設定されるので特に気にしなくても大丈夫です。またカメラによっては「ピクチャースタイル」と呼ばれる機能が搭載されています。これは撮影シーンに合わせてカメラが自動的に写真を補正してくれる機能で、撮って出しやレタッチをそこまでしない場合にはとても役に立ちます。カメラによって異なりますが、下記のようにいくつかのスタイルが用意されており(Canon EOS 6Dの場合)選択する形になります。今回のようなケースでは「風景」のスタイルに設定し、空の青さや草の緑みが強調されるように撮影できるようにしておくのがオススメです。
Photoshopで桜の写真をレタッチ
では今回もPhotoshopを使ってレタッチを進めていきます。まずは必要に合わせて写真の歪み補正などを行なっておくとよいでしょう。 【レンズの歪み補正】 広角の画角で撮影するとどうしても中央部分が膨張したように歪んでしまいます。そんな時には「フィルター」→「Camera Rawフィルター」から「レンズ補正」のパネルに切り替え、必要に合わせてレンズの歪みを調整していきます。













いかがでしょうか、今回は桜の写真レタッチをテーマに2パターンの方法をまとめていきました。同じ桜の写真でもシチュエーションが違うとレタッチの方法も異なり、仕上がりの印象も大きく違うものが出来上がります。桜のシーズンに写真を撮られる際にはぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。 (こちらの記事も合わせてどうぞ) 「Lightroomでもっと綺麗な桜の写真を目指すレタッチ(望遠・ズーム編)」
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