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Photoshopでもっと綺麗な夕景の写真を目指すレタッチとカメラワーク

最終更新日: Update!!
前回記事「Lightroomでもっと綺麗な夜景の写真を目指すレタッチ」では夜景写真をテーマにLightroomを使ったレタッチを行なってきましたが、今回は夕景写真をPhotoshopを使ってより印象的なものするレタッチをやっていきたいと思います。夕焼けや朝焼けの太陽を綺麗に撮るのもやや難易度は高いように思いますがポイントを押さえることが大切です。   今回撮影した写真はこちらです。仕事の合間をぬってなんとか日没直前の時間に間に合いました。。撮影予定場所が立ち入り禁止になっているなどアクシデントはありましたが無事に素材を撮ることができました Photoshopでもっと綺麗な夕景の写真を目指すレタッチ  
夕景撮影におけるカメラの設定ポイントについて
夜景の時と同じく、オートモードで撮影するとカメラによっては上手く撮れなかったり、イメージと違うものになる場合があります。ですので、基本的にはマニュアルモードで全て設定できるように撮影していくことがオススメです。そして、時間帯的にどうしても暗くなるのでISO感度が上がりがちになり、ノイズが入る恐れがありますので、できるだけISO感度は低く抑えるようにしておきます。   また、夕焼けの太陽光をメインに撮影するので、F値はやや絞り気味で撮影します。こうすることで、周りが暗くなり太陽光のオレンジ色が綺麗に発色してくれます。だいたいの目安としては、f8〜f11くらいになりますが、その場の状況に合わせて適宜調整します。夕焼けの太陽光が際立つように、やや暗めの露光で太陽光が白トビしないようにしておくのがポイントです。   ISO感度とF値で暗くなるのもそうですが、時間帯的に周りの明るさが大きく変化するので、露出はシャッタースピードで調整するようにします。日没直前はかなり暗くなるのでシャッタースピードも遅くなります。そのため三脚での撮影は必須になりますね。   (参考記事) 一眼レフカメラ撮影でまずはじめに知っておきたい知識(撮影モード・フォーカス機能とRawデータ出力) 【一眼レフカメラの基本設定】ISO感度について 【一眼レフカメラの基本設定】シャッタースピードについて  
Photoshopで夜景写真をレタッチ
では素材写真をPhotoshopでレタッチしていきます。今回は色調補正以外にもレタッチを行うところがあるのでPhotoshopでレタッチを行いますが、色調補正のみであればLightroomでも大丈夫です。   【ホワイトバランス・彩度】 まずは撮影時の微調整ということで全体の色味や印象をあらかじめ整えておきます。「フィルター」→「Camera Raw フィルター」から「ホワイトバランス」の値を変えていきます。今回は夕焼け空のグラデーションを強調させたいので、色温度を下げて色かぶり補正で赤みを増やしておきます。また、必要に応じて彩度も上げておきます。 Photoshopでもっと綺麗な夕景の写真を目指すレタッチ   【トーンカーブ】 色調補正もしくは調整レイヤーで「トーンカーブ」をベースの写真に対して設定し、全体の色味を調整していきます。まずは、トーンカーブでグリーンのチャンネルに切り替え、値を下げて緑みを減らしていきます。こうすることで全体の色味がマゼンタに傾いていきます。 Photoshopでもっと綺麗な夕景の写真を目指すレタッチ   そして、チャンネルをレッドに切り替え、同じく値を下げて赤みを減らしていきます。これで不自然なマゼンタ色が消えて、空の青みが自然になります。 Photoshopでもっと綺麗な夕景の写真を目指すレタッチ   最後に夕焼け空部分のみにトーンカーブを適用させるので、グラデーションマスクでトーンカーブの適用域を調整しておきます。これで全体の色味が整いました。 Photoshopでもっと綺麗な夕景の写真を目指すレタッチ   【特定色域の選択】 続いて、色味ごとの調整を行なっていきます。色調補正などで「特定色域の選択」を追加し、色域を「レッド系」に選択し、「イエロー」の値を上げていきます。これで夕焼けの太陽光であるオレンジ色を強調させていきます。 Photoshopでもっと綺麗な夕景の写真を目指すレタッチ   さらに、色域を「シアン系」に変えて、「シアン」「マゼンタ」の値をあげて、空の青みを強調させていきます。 Photoshopでもっと綺麗な夕景の写真を目指すレタッチ   【カラーバランス】 同じく色調補正などで「カラーバランス」を追加し、必要に応じて先ほどの特定色域で調整した色味ごとの補正を行います。ここでも、オレンジ色や青色が強調されるように値を調整していきます。 Photoshopでもっと綺麗な夕景の写真を目指すレタッチ   【オレンジ色のグラデーションレイヤー】 これで全体のレタッチは完了しましたが、より印象つけるために部分的にレタッチを加えていきます。まずはブランクの新規レイヤーを最前面に作成します。 Photoshopでもっと綺麗な夕景の写真を目指すレタッチ   「グラデーションツール」から新規でグラデーションを作成していきます。写真に合わせてオレンジ色のグラデーションを作成します。今回は中央にオレンジ色で、両端が透明のグラデーションにしています。オレンジ色の色味は「スポイドツール」などで実際の写真にある色味を抽出します。 Photoshopでもっと綺麗な夕景の写真を目指すレタッチ   作成した新規レイヤーに先ほどのオレンジ色のグラデーションを適用させます。適用させる位置は実際の写真に合わせていきます。 Photoshopでもっと綺麗な夕景の写真を目指すレタッチ   オレンジ色のグラデーションのレイヤーの描画モードを「ソフトライト」にして透明度を調整し、背景写真になじませていきます。 Photoshopでもっと綺麗な夕景の写真を目指すレタッチ   【覆い焼きでハイライト】 最後に光が当たる反射光の部分にハイライトを入れて強調させていきます。まずはベースの写真レイヤーをコピーします。 Photoshopでもっと綺麗な夕景の写真を目指すレタッチ   「ブラシツール」でハイライト用のブラシを設定していきます。大きめで輪郭をぼかした柔らかめのブラシにします。描画モードは「覆い焼きカラー」で不透明度や流量、柔らかさを調整し、あまり強く出ないようにします。 Photoshopでもっと綺麗な夕景の写真を目指すレタッチ   コピーした写真レイヤーに対して、「ブラシツール」で設定した内容のハイライトを写真内の反射光があるところに入れていきます。この時に描画色を白にしておくことを忘れずに。 Photoshopでもっと綺麗な夕景の写真を目指すレタッチ   ハイライトを入れたレイヤーの透明度を調整して、入れたハイライトをなじませていきます。 Photoshopでもっと綺麗な夕景の写真を目指すレタッチ   これで夕景写真のレタッチが完了しました、Beforeと比べてみると、夕焼けの太陽光と空の青みにかかるグラデーションが綺麗にしあがり、より幻想的な雰囲気になりました。今回の仕上がりはこちらです。 Photoshopでもっと綺麗な夕景の写真を目指すレタッチ  
  撮影時の写真からこのように手を加えることで、より印象的な写真に仕上げることができます。ちょっとした変化でも写真に与える印象は大きく変わりますので、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。   (参考にさせて頂いたサイト) 朝・夕・夜の雰囲気を出す
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