引き続き今回もサイトの流入経路とアクセスアップの関係についてまとめていきたいと思います。前回記事「サイト流入経路とアクセスアップの関係について考えてみました(ユーザーニーズと対策編)」では主に流入経路の特性や具体的なアクセスアップのアプローチ方法などを挙げていきましたが、今回は流入経路とサイトのタイプ別での相性や、最終的に目指すべきゴールなんかも考えていきたいと思います。
サイトのタイプ別で重要視する流入経路の違い
前回の復習になりますが、ウェブサイトの主な流入経路としては4つ挙げられます。1つはキーワード検索からアクセスされる「検索流入」そして2つ目はブックマークなど直接サイトへアクセスされる「直接流入」続いて3つ目が他サイトの外部リンクによる「参照流入」最後にTwitterやFacebookからの「SNS流入」になります。
流入経路はサイトのタイプによって相性がいいものとそうでないものが表われてきます。逆を言えばサイトと流入経路の相性が悪いと先ほどの施策を行ってもアクセスが伸びにくいとも言えます。ですので、運用しているサイトがどのようなタイプでどういった情報を発信し、どの流入経路が相性がいいのかを理解しておく必要があります。
下記に具体例ですが流入経路別に相性が良いサイトをまとめております。もちろんこれが全てではありませんが、大体の参考にはなるかと思います。
検索流入に強いサイトの種類 | 課題解決やノウハウ共有のサイト、アフィリエイトサイトなど |
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直接流入に強いサイトの種類 | メディアサイト、ポータルサイトなど |
参照流入に強いサイトの種類 | ニュースサイト、コラムサイトなど |
SNS流入に強いサイトの種類 | ファンサイト、イベントサイトなど |
現在運用しているサイトがどの種類にあたるのかを見て、相性の良い流入経路でのアクセスアップを強化することで、より結果に結びつきやすくなります。具体的な施策については前回記事「サイト流入経路とアクセスアップの関係について考えてみました(ユーザーニーズと対策編)」をご参考ください。
流入経路別に目指すべき目的について
これまで説明した通り、流入経路にはそれぞれユーザー心理や特性の違いがあるので、どこを目指しているのかというのも変わってきます。運用中のサイトが目指すべき方向性も合わせて確認しておくことも大切です。
検索流入(オーガニックサーチ) | ユーザーからアプローチしてくれる集客の自動化 |
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直接流入(ダイレクト) | ファンやロイヤルカスタマーとして既存ユーザーへの価値提供 |
参照流入(リファーラル) | サイト自体のブランディングを高めていく |
SNS流入(ソーシャル) | サイト自体のブランディングと、コミュニティとしての成長 |
もちろんすべてのサイトが当てはまるわけではありませんが、流入経路の特性やユーザー心理に基づいた結果がそのまま反映されるのではないでしょうか。
各流入経路の理想のバランスとは
ではこれらの流入経路はそれぞれどれくらいの割合で維持していくのが理想なのでしょうか?正解はサイトの目的や運用方法によってもバラバラに異なりますが、共通しているのはどれか1つに集中させるのはよくないということです。アクセスを落とさないリスクヘッジにもなりますし、右肩上がりに伸ばし続けるには少しでも多くの流入経路があった方がいいのは間違いありません。
ただし、4つすべて均等に同じ割合ではなく、先述の通り運用しているサイトのタイプや目的を見て相性がいいと思われる流入経路からのアクセスアップにはウエイトをあげた方がいいのかと思います。
また、現在では検索エンジンを取り巻く環境や、各種SNSの普及に伴ってこれら流入経路も大きく変わろうとしている中で、やはりリスクヘッジを見ると「直接流入(ダイレクト)」が特に重要だと考えられているようです。
つまり、よりユーザーとの結びつきが今後ウェブサイトに求められるのかもしれません。コンテンツが重要とされているのも納得できますね。
今回は2回にわたりサイト流入経路とアクセスアップの関係についてまとめてきました。グーグルアナリティクスの数値だけを見るのではなく、このような流入経路というフィルターで考えてみることで、新たな可能性や情報が浮かび上がってくるのではないでしょうか。
(参考:前回記事)
「サイト流入経路とアクセスアップの関係について考えてみました(ユーザーニーズと対策編)」はこちら