私自身はそんなに勉強や読書を進んでやってきたわけでは無いのですが、このウェブ業界、特に独立して仕事をしていると日々の勉強や読書などで、知識や情報をインプットしていくことはとても重要でほぼ必須と感じています。
そこでこれまでに読んだ本の紹介とアウトプットを兼ねて、このコンテンツでアップしていきたいと思います。興味のある方の参考になれば幸いです^^
今回は、佐藤義典さんの『実戦マーケティング戦略』を紹介していきたいと思います。
この本では、モノやサービスを売るためのマーケティング戦略に使うツールについて参考事例と合わせてわかりやすくまとめられています。マーケティングって何?という方でもすんなりと読み進めることができます。タイトルの通り、実戦で使えるための内容になっており、すぐに自分のビジネスに落とし込むことができます。
マーケティング戦略ツールについて
この本では、いくつか代表的なマーケティングツールが紹介されています。世の中には様々なマーケティングツールが存在していますが、著者自ら基礎となるものを厳選してくれているので入門編としてはピッタリですね。本書では、
・戦略BASiCS
・マインドフロー
・ニーズの広さ深さ
・売上5原則
・プロダクトフロー
の5つのマーケティングツールが紹介されていました。
これらはそれぞれ相関関係にあり、戦略の構築や課題分析、売上向上策などマーケティングに必要な視点を一まとめで体系的に理解することができます。
「なぜ売れないか?」は戦略を使って考え検証する
いろんなモノやサービスが溢れている世の中で、売るというのはそんなに簡単ではありませんし、事業をされている方にとっては共通の課題では無いでしょうか。やはり、売れないという現状には理由があり、それを探し出し検証し、目指すべきところへ進んでいくために戦略が重要になってきます。他社との差別化、市場の選び方、ユーザーへの訴求、あげればキリがないですが、これらが正しく実行できていないともちろん良い結果はうまれないでしょう。そこで5つの戦略ツールを使っていきます。
そこでまず登場するのが「戦略BASiCS」です。これは「市場」「マーケティング資産」「強み・差別化」「顧客ターゲット」「セールスコピー」と重要な5つの要素をまとめたもので、売る戦略としての整合性やポイントを整理します。勝てる市場で持っている資産を上手く活用し、正しいターゲット顧客へ自社の強みを訴求することが重要とありました。
次に「マインドフロー」でユーザー心理からの行動別に行うべき施策を考えていきます。ここであげられるユーザー心理では、興味関心が低い順に、「認知」「興味」「行動」「比較」「購買」「利用」「愛情」と段階があり、その心理状態から出るユーザーの行動が異なります。そこで段階ごとに適切なアプローチを仕掛けていくことで、より興味関心を高めていくことができます。
そして「ニーズの広さ深さ」で商品や商材がユーザーからどのような評価を受けているかを見極め、「売上5原則」で効率よく売上を上げる施策を練っていきます。最後の「プロダクトフロー」では売りたいものを効果的に売っていくためのルールが紹介されていました。
これらの戦略とウェブに落とし込むと…
ウェブに活用するとなると、これらの戦略はコンテンツ制作に大きなヒントとなりそうです。特にユーザーの心理状態に合わせたコンテンツを作成することででお問い合わせや商品購入などのコンバージョンに上手く誘導できそうですね。内容が精査され質が上がることにより、少ないコンテンツでも成果が期待できます。
ですが、大部分はやはり前段階のマーケティング戦略となるので、ウェブでの情報発信前に考える内容になるのではないでしょうか。
クリエイターとしてはどうしてもウェブ制作にウエイトを置きがちですが、やはりビジネスで使うとなると、そもそもマーケティングが上手く練られていないと正しく機能しないですしね。
この本を読んで、改めてマーケティング戦略の重要性に気づかされました。ウェブ制作の提案の幅が広がりそうですし、クライアント様と目標を共有するのにも有効活用できそうですね。ウェブとの相性も良さそうなので、これからもマーケティング戦略には力を入れていきたいですね!