【レポート】『クリエイターのための著作権ワークショップ』参加してきました
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いつもはウェブ制作についてのセミナーに参加することが多いのですが、今回は法律に関わるお話を勉強してきました。現役の行政書士さんが講師となりクリエイターが知っておくべき著作権にまつわる内容でした。
会場はグランフロント7Fのナレッジサロンで、土曜日のお昼ということもありたくさんの方が利用されていました。フロア奥にあるセミナールームには20名ほどの参加者が集まっており、イラストレーターの方が多いような印象でした。
セミナーは3部構成で、まずは著作権についての基本的な知識と実例についての紹介で、その次に商標権と意匠権について、最後に著作権に関する契約書のポイントについてという内容でした。
今回のセミナーは「デザイン職堂」のくわたぽてとさん主催で、行政書士の岡嶋さん、松本さん、木本さんの3名が講師としてお話を聞かせていただきました。
【デザイン職堂】くわたぽてと さん
【おかじま行政書士事務所】岡嶋 和彦 さん
【関西わかば行政書士事務所】松本 彩 さん
【木本法務事務所】木本 哲人 さん
いつもと違い専門外の内容だったのですが、わかりやすい説明であっという間に時間が過ぎて行きました。創作物がある限り必ず著作権が生まれ、切っても切れない関係だと言えます。クリエイターとして創作物を世に出す以上は、しっかりと責任を果たすためにも著作権について理解を深めていきたいと思いました。 今回の講師の方は皆さんとてもプロフェッショナルで親身な方ばかりですので、著作権についてお悩みがある方は一度ご相談してみてはいかがでしょうか。


クリエイターと創作物を守る著作権
著作権はクリエイターが創作したものに対して適用される権利で、これらが保護されることで文化の発展を目的とした法律です。一般の方からしてみれば、あまり馴染みがないかもしれませんが、我々クリエイターにとってはとても大切な権利なのです。 具体的には、イラストや写真、コピー文書や音楽などの文化芸術的な創作物が対象となります。著作権が無いと創作物は盗作ばかりになり、クリエイターが意欲を無くしてしまいます。最終的に世の中にはつまらなくて価値の低いものばかりが溢れることになってしまいます。 普段はクリエイターとして当然ながら著作権というものを考えた上で仕事をしているのですが、具体的な例や細かい部分については正直知識が足りなかったところがあったと思いました、、 自分が作成したものが盗作にあったり、無断で改変されたりするとやはりいい気分にはなりませんし、作る側としてもこれらの規約はしっかりと守るべきと再認識させられました。 著作権があるからこそクリエイターは自分の仕事に誇りを持ち、素晴らしい価値のある創作物ができあがるのでしょうね。それがユーザーにとっての幸せにつながるのだと思います。産業と工業の発展を目的とする商標権と意匠権
創作物には著作権だけでなく商標権や意匠権という法律の対象となる場合もあります。商標権では商品やサービスに直接結びつく文字や図形などの創作物に、意匠権はプロダクトデザインにそれぞれ適用されます。 身の回りにある、例えば日頃よく使うモノや目にするモノなどにも実は商標権や意匠権があったりします。ブランドなんかは商標権のわかりやすい例ですね、商標権があることでブランドとしての信用や信頼が保証され、利益が守られるようになるのです。みなさんがお使いのスマートフォンもいろんなメーカーが使いやすいように改良を加えて完成したものです。これも意匠権があることでデザインが守られています。 商標権や意匠権というのは著作権と違って、行政の窓口へ申請する必要があります。その代わり権利の行使力としては著作権より強いものになります。契約書は著作権を守るために有効なツール
最後のセミナーでは著作権を守るための契約書におけるポイントについてでした。著作権に限らず、いろんな契約の場面ではやはり書面で残しておくことが大切です。契約書は基本的に契約する側が有利となっていますので、クリエイターが不利益を被らないようによく確認しておく必要があります。 特に今回のテーマでもある著作権については問題も多く、トラブルに巻き込まれないように事前に契約書内でしっかりと権利を明記しておく必要があります。基本的に著作権は著作者に既存しますので、譲渡したくない場合は契約時にしっかりと主張しておきます。 少し前に東京オリンピックのロゴの問題がありましたが、クリエイターとして他の作品を模倣されない・模倣しないようにするのは当然ですが、周りから模倣されたと言われないようにすることも大切だそうですね。
いつもと違い専門外の内容だったのですが、わかりやすい説明であっという間に時間が過ぎて行きました。創作物がある限り必ず著作権が生まれ、切っても切れない関係だと言えます。クリエイターとして創作物を世に出す以上は、しっかりと責任を果たすためにも著作権について理解を深めていきたいと思いました。 今回の講師の方は皆さんとてもプロフェッショナルで親身な方ばかりですので、著作権についてお悩みがある方は一度ご相談してみてはいかがでしょうか。
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