【レポート】セミナー『デザイナーがおさえておきたい、アプリの未来とwebの関係』に参加してきました
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今回はトリサンクリエイター主催のセミナー「デザイナーがおさえておきたい、アプリの未来とwebの関係」に参加してきました。最近ではスマホの普及で、モバイルアプリの立ち位置が変わってきているのではないでしょうか。移り変わりの早いWEBの業界でアプリ自体も色々な変化が見られます。
会場はこれまでに何度もお邪魔しているファーストサーバー株式会社さんでした。20名弱ほどの参加者で私も含めウェブ制作者の方がほとんどでした。
今回のセミナーは講師に株式会社フィードテイラー代表取締役の大石さんをむかえられて行われました。数多くのiOSアプリをリリースされているプロフェッショナルです。
内容ですが「アプリについてのおさらいと開発の歴史」「ウェブとアプリの融合」「審査のポイント」「業務用アプリでのケーススタディ」「これからの動き」の項目で進められていきました。
これまでのアプリ開発では、スマートフォンなどの端末固有のOSに依存するいわゆる「ネイティブアプリ」といったものが主流で、javaやSwiftといった開発言語で制作が行われていました。しかし、このような方法では開発期間が長くなったり、その分の工数から費用がかかったりと開発コスト増のためお客様の希望に沿うことが難しくなっていました。その上、iOSとAndroidで別々の制作工程となるので、同時リリースも難しいという問題点もありました。
現代ではよりスピーディなアプリ制作が求められる時代になりました。そこで、ウェブの資産を上手く流用しながらネイティブ側では最小限の範囲とコストでアプリを制作することがポイントだそうです。
現在アプリストアに並んでいるアプリも、機能でいうとほとんどWEBで実装されているものも多いそうで、ネイティブのウェブビューというWEBを表示させるパーツでページを表示させているだけという形だそうです。つまり、HTMLやjavascript、PHPといったプログラミングをメインに開発を進めていくということになります。
そして、ネイティブアプリの中にWEBで作成した部分を表示させ、ネイティブ側では最低限の機能に抑えるということです。こうすることで、よりスピーディーかつ、iOSとAndroidの同時リリースもそこまで負担なく行えるというメリットが生まれます。
またWEBの強みとしては、コンテンツの更新にも柔軟に対応できるという点です。すべてネイティブで作成した場合は、更新がかかるたびにバージョン違いとしてリリースする必要があります。その点、WEBの場合はCMSなどのツールを使うことで更新も素早く簡単に行うことができ、アプリ側ではWEBを呼び出して表示のみなので、都度アプリ自体を更新する必要もありません。
セミナー内ではこのようなCMSとアプリが連携した事例の紹介があり、WEBのメリットとネイティブアプリの強みを共に活かした素晴らしい仕組みに驚きました。
今後はモバイル端末のOSの進化で、従来のWEB技術では実現が難しかったこともできるようになるのではと期待されています。これからのアプリ開発はいかにWEBを上手く使うことが重要になってくるのかもしれませんね。

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