先日ですが、クライアントワークのコーディング作業にて、なぜかIEとEdgeだけでCSSが反映されないという現象が起こり、かなりハマってしまいました、、その時に思わぬ方向から解決に至ったのでまとめておきたいと思います。
コーディングはSassで進めていて、いつも通りコンパイルが完了しブラウザで確認している段階では特に問題がなかったのですが、クロスブラウザのチェックで、IEとEdgeで確認しようとしたところ、なんと大きくデザインが崩れていました。。
Gulpも走らせていて、プレフィックスなどもカバーしていたので、コンパイルのエラーや環境に問題があるのかなと思いつつ調べても全く問題が見つからないという感じでした、、
その後、デベロッパーツールなどで検証をしていると、特定の要素がclass名として認識されていない状態に気づきました。そこで問題となっている部分が発見できました。
CSSにおけるclassの命名規則に対して厳密なIEとEdge
今回、問題となっていたのは、ハイフンから始まるclass名を使っているのが原因でした。どうやら、この命名方法では規約上NGらしく、モダンブラウザでは問題なく認識されているのですが、IEとEdgeでは弾かれてしまっていたようでした。そこで改めて命名規則について確認してみたところ、意外なものが実は規約に沿っていないというのに驚きました。
// アンダーバー始まり .__classname { // この命名方法はOK } // ハイフン始まり .--classname { // この命名方法はNG } // 数字始まり .1st { // この命名方法はNG } // ハイフン+数字始まり .-1st { // この命名方法はNG }
主な例を挙げるとこんな感じですが、詳しくはこちらのページにまとめられているのでご参考に。いや〜勉強になりますね、、
【id名/class名に使用できる文字の種類】
https://gist.github.com/think49/d8fbcf7f1c743e21bc79bb7d16178cad
過去記事でclassの命名規則については「CSSのメンテナンスを向上させるコーディング設計の「FLOCSS」と「BEM」について考えてみる 」にも紹介していましたが、場合によっては上記のルールに沿っているか注意が必要ですね。
今回のケースでは、IEとEdgeでCSSが適用されないということから、classの命名規則について詳しく知るきっかけになりました。以外なところから問題が解決したので、改めて知識を深めていくことは大切なんだなと思いました。もし同じような現象が起こった際には、一度classの命名方法を確認してみるのもいいかもしれませんね。