今回はあまり登場するケースは少ないかもしれませんが、WordPressのシステムではないウェブページなどで、投稿のループを表示させたりといったWordPressの機能を使いたい場合に行う方法です。関数やショートコードをWordPress外のファイルに記述できるようにすることでこれらの実現が可能になります。
WordPressのコアファイルを読み込む
そのために必要な要件として、WordPress外であってもWordPressのコアファイル群をロードしておく必要があります。WordPressの独自関数はこれらのコアファイル内に定義されているので、コアファイルを読み込まない限りは使用できません。ちなみにWordPressのコアファイル群は次のような流れて読み込まれていきます。
/wordpress/index.php
(インデックスファイルの読み込み)
↓
/wordpress/wp-blog-header.php
(wp-blog-header.phpの読み込み)
↓
/wordpress/wp-load.php
(wp-load.phpの読み込み ※WordPressの各種機能に関するファイル)
/wordpress/template-loader.php
(template-loader.phpの読み込み ※WordPressのテンプレート読み込みに関するファイル)
↓
その他いろんなWordPressコアファイルの読み込み
なので、WordPressの関数などを使いたいファイルに以下のコードを記述しておきます。
<?php require_once ('./wp-blog-header.php'); ?>
注意すべき点としては、該当するファイルからwp-blog-header.phpまでのディレクトリを相対パスで記述する必要があります。なので実際は下記のような形になるかと思います。(環境によって適宜変える必要があります)
<?php require_once ('./WordPressフォルダ名/wp-blog-header.php'); ?>
こうすることで通常のWordPressと同じ流れでコアファイルが読み込まれていき、WordPressの各種機能が使えるようになります。
追加ページなどでWordPressを導入するまでもない、メンテナンスしやすいようにしておきたいといった場合などに使えるのではないでしょうか。コード1つでWordPressの機能が使えるようになるのは便利ですね。