前回記事に引き続き、WEB開発環境(Mac OS)に必要な各種ツールなどのインストール方法をまとめていきたいと思います。今回は開発環境構築に関するものをメインに紹介していきたいと思います。
Cordova
CordovaはHTMLとJavaScriptでネイティブアプリが作成できるプラットフォームです。さらにjavaやSwiftなどのネイティブ言語を使った開発とは異なり、AndroidやiOSなど端末のOSを選ばないハイブリッドアプリとして使うことができます。Cordovaのインストールにはnode.jsとnpmが必要になります。詳しくはこちらも過去記事「【Macでアプリ開発】CordovaのAndroidアプリ制作フロー(環境構築編)」などで紹介していますのでこちらも参考に。
// npmでCordovaをインストール $ sudo npm install -g cordova // インストール後の動作確認 $ cordova -v // バージョンが表示されればOK
Composer & CakePHP
CakePHPはWEBアプリケーション開発を目的としたフレームワークです。PHPで書かれており、データベースとの連携をはじめとする様々な機能が用意されています。ComposerはPHPのバージョン管理ツールになります。ここではPHPのバージョン管理を行う形でCakePHPをインストールしていきます。ただし、Macの場合はデフォルトでPHPが用意されており、MAMPのPHPを使う形に変更する必要があります。こちらもまとめて進めていきます。
【1. 使用PHPの変更】
// 使用しているPHPの確認 $ which php // デフォルトPHPの場合は、「/usr/bin/php」と表示される // bashprofileでの編集でパスを通し保存する $ vim ~/.bash_profile $ export PATH=/Applications/MAMP/bin/php/php5.5.10/bin:$PATH $ :w // 保存した内容で再度実行する $ source ~/.bash_profile // 再度確認 $ which php // 「/Applications/MAMP/bin/php/php*.*.**/bin/php」などと表示される
【2. Composer・CakePHPインストール】
// Composerのインストール $ curl -sS https://getcomposer.org/installer | php // グローバル領域に移動させる $ mv composer.phar /usr/local/bin/composer // インストール後の動作確認 $ composer -v // バージョンが表示されればOK // ComposerでCakePHPをインストール $ composer create-project --prefer-dist cakephp/app 任意のcakePHPプロジェクト名
MAMP
MAMPはApache(webサーバー)、MySQL(DBサーバー)を使用するPHPの開発環境です。ローカル環境でPHPを動作させるときには必須で、WordPressやCakePHP、ECcubeなどのフレームワークの動作にもMAMPを使用します。
インストールも簡単で、まずは公式サイト(https://www.mamp.info/)からインストーラーをダウンロードします。
そのままダイアログの指示に従って進めていくとインストールが完了します。
またインストール完了後、Apache(webサーバー)、MySQL(DBサーバー)のポート番号を下記に変更しておきます。
・Apache(Nginx)ポート:80
・MySQLポート:3306
WordPress
WordPressは当コンテンツでもおなじみのブログ作成に特化したフレームワークです。インストール後、必要なファイル群をMAMPのwebサーバー内に設置し、初期設定を行うと使用することができます。
まずは公式サイトのダウンロードページ(https://ja.wordpress.org/)から最新版バージョンのファイル一式をダウンロードします。
ダウンロードしたファイル一式をMAMPのhtdocsフォルダへ任意のフォルダ名を入力し保存します。その後ローカルサーバー(http://localhost/)にアクセスし、WordPressのディレクトリへアクセスするとWordPressの初期設定画面が表示されます。接続先のDB情報とWordPressの設定情報などを入力して進むとWordPressのインストールが完了します。
git
gitはオンライン上でソースコードのバージョン管理を行うツールです。複数人で開発を行うときなどに使用します。gitはインストールするだけでなくリポジトリの作成など各種設定が必要になるのですが、ここではインストール方法のみを記載します。
インストール方法ですが、公式サイトのダウンロードページより最新版のインストーラーをダウンロードします。
あとはインストーラーに従って進めていくだけでインストールが完了します。
インストールが完了したら下記のコマンドで正常にインストールされているか確認します。
// インストール後の動作確認 $ git --version // バージョンが表示されればOK
いかがでしょうか、今回は全2記事にわたりWEB開発環境に必要なツールなどのインストール方法をまとめてみましたが、これらの進歩はすごく早いので次々と新しいものが登場してきます。効率の良いWEB開発のため便利なものはどんどん取り入れていきたいですね!
前回記事:「WEB開発環境(Mac OS)に必要な各種インストール方法まとめ(1)」はこちら