Cordovaを使ったアプリ開発ではデバイス側の挙動やアプリの情報などを設定することができます。今回はandroidのプラットフォームに合わせた内容でまとめていきます。まずはデフォルトのconfig.xmlファイルを見ていきます。
【config.xml】
<?xml version='1.0' encoding='utf-8'?> <widget id="com.example.test" version="0.0.1" xmlns="http://www.w3.org/ns/widgets" xmlns:cdv="http://cordova.apache.org/ns/1.0"> <name>アプリ名</name> <description>アプリ説明文</description> <author email="アプリ著作者メールアドレス" href="アプリ著作者サイトURL">アプリ著作者</author> <content src="トップページとなるファイルのパス" /> <plugin name="cordova-plugin-whitelist" version="1" /> <access origin="*" /> <allow-intent href="http://*/*" /> <allow-intent href="https://*/*" /> <allow-intent href="tel:*" /> <allow-intent href="sms:*" /> <allow-intent href="mailto:*" /> <allow-intent href="geo:*" /> <preference name="アプリ設定項目" value="" /> <platform name="android"> <allow-intent href="market:*" /> </platform> <platform name="ios"> <allow-intent href="itms:*" /> <allow-intent href="itms-apps:*" /> </platform> </widget>
まず、<name>にはアプリ名が入り<description>にはアプリの説明文を記述します。同じく<author>にはアプリ作者の情報を設定します。これらの情報はアプリストアのリストに表示されます。
<content>にはウェブサイトでいうところのindex.htmlにあたるトップ画面のページファイルパスを指定します。そして<access>はアプリからのアクセスを許可するドメインを指定します。デフォルトではワイルドカードとしてアスタリスクがついています。
アプリの各種設定項目
<preference>ではアプリの各種設定を行うことができます。主な設定項目として次のようなものがあります。
スプラッシュスクリーンの表示
<preference name="SplashScreen" value="screen" />
valueの値にはスプラッシュスクリーン用画像の拡張子を除いたファイル名が入ります。
スプラッシュスクリーンの表示時間指定
<preference name="SplashScreenDelay" value="8000" />
valueの値にスプラッシュスクリーンの表示時間をミリ秒で指定します。
スクリーンの向きを固定
<preference name="Orientation" value="landscape" />
valueの値にはlandscape(横向き)、portrait(縦向き)を指定します。
バックグラウンドでの動作制御
<preference name="keepRunning" value="true" />
value値がfalseでバックグラウンド動作をストップします。
ステータスバーの表示非表示
<preference name="Fullscreen" value="true" />
value値がtrueでステータスバーを非表示にし全画面に表示させます。
今回はandroid端末についてご紹介しましたが、この他にもiOS用の設定項目も存在します。このようにCordovaというプラットフォームはjavaやObjective-Cなどの言語を使わなくても、ネイティブ機能との橋渡しをしてくれるので開発のハードルも低くなるのではないでしょうか。