スマートフォンなどの端末にはいろいろな機能が搭載されているのですが、実装には通常javaやObjective-C、Swiftなどのネイティブ言語が必須になります。Cordovaの場合はプラグインを使うことで、ネイティブ言語を使うこと無くJavaScriptで実装出来るようになります。
今回のプラグインは「cordova-plugin-dialogs」というものを使って実装してみます。アラートやバイブレーションなどダイアログ周りの機能が揃っています。
アラートダイアログプラグインの設定
1.コマンドでプラグインをインストール
次のCordovaコマンドで、cordova-plugin-dialogsのプラグインをインストールします。
$ cordova plugin add cordova-plugin-dialogs
2.javascriptのコードを記述し各機能を実装する
cordova-plugin-dialogsのプラグインでは以下の機能などが使用できます。
【アラートダイアログ】
アラートメッセージが記されたダイアログを表示します
navigator.notification.alert();
【選択肢ボタン付きアラートダイアログ】
アラートメッセージに選択肢のボタンが付いたダイアログを表示します
navigator.notification.confirm();
【テキストボックス付きアラートダイアログ】
アラートメッセージにテキストボックスが付いたダイアログを表示します
navigator.notification.prompt();
【ビープ音(効果音)の出力】
ビープ音または指定の音声ファイルを再生し出力させます
navigator.notification.beep();
【バイブレーションの出力】
ビープ音または指定の音声ファイルを再生し出力させます
navigator.notification.vibrate();
これらの関数を用いて機能を実装します。下記のコードはアラートを表示させて、ビープ音とバイブレーションで知らせるサンプルです。
【index.js】※一部抜粋
$(function(){ $(window).on('load',function(){ navigator.notification.alert("アラートダイアログでお知らせします",[お知らせ],[閉じる]); navigator.notification.beep(4); navigator.notification.vibrate(5000); }) });
アラートには引数にメッセージとタイトル、ボタンの表示名を設定しています。また、ビープ音の引数へはビープ音を鳴らす回数、バイブレーションは振動させる時間をミリ秒で設定できます。
関数の引数にはコールバック関数も設定でき、アラートが閉じたタイミングでの設定等も可能です。
【index.js】※一部抜粋
function alertClosed() { location.href = "index.html"; } $(function(){ $(window).on('load',function(){ navigator.notification.alert("アラートを閉じるとトップページへ戻ります",alertClosed,[お知らせ],[閉じる]); navigator.notification.beep(4); navigator.notification.vibrate(5000); }) });
アプリのメイン機能では無く目立たないかもしれませんが、ダイアログ周りの制御はどんなアプリでも必要になってきます。このプラグインを使うことで、必要な機能が揃い、比較的簡単に使うことができるのでオススメです!