WEBサイトでコンテンツエリアなどの内容が薄い場合に、コンテンツエリアの高さに合わせてフッター部分が上がってしまい、ウィンドウサイズが大きいと下部のエリアにスペースができてしまうことがあります。今回はそんな時でもウィンドウの最下段にフッターを配置する方法を備忘録として残しておきたいと思います。
CSSのpositionプロパティで最下段に設置
方法としてはいくつかありますが、今回はCSSのpositionプロパティを使ったやり方で進めていきます。まずはサンプルのHTMLから
【HTML】
<body> <div id="wrap"> <header>ヘッダーエリア</header> <div id="content">コンテンツエリア</div> <footer>フッターエリア</footer> </div> </body>
HTMLではコンテンツエリアとフッターエリアを囲う親要素を設置した構成にします。
次にCSSはこちらです。
【CSS】
html, body { margin: 0; padding: 0; width: 100%; height: 100%; } #wrap { margin: 0; padding: 0; width: 100%; min-height: 100%; position: relative; } #content { margin-bottom: 300px; //フッターエリアの高さ分の下マージンを設定しスペースをつくる } footer { margin: 0; padding: 0; width: 100%; height: 300px; // フッターエリアの高さを指定する position: absolute; bottom: 0; }
ポイントとしては、コンテンツエリアとフッターエリアを囲う親要素についてルート要素から高さ100%を継承し、positionにrelativeを設定します。
そして内包される要素のコンテンツエリアにはフッターの高さ分の下マージンを設定し、フッターが収まるスペースを設けます。フッターには高さを指定し、positionのabsoluteで親要素である#wrapを基準に絶対指定で最下段になるように配置させます。
これでコンテンツが少ない時でもウィンドウ最下段にフッターが配置されるようになります。
しかし、この方法であるとフッターの高さの値を必ず指定する必要があります。場合によってはフッターの高さを指定できないケースもあると思います。その時にはjQueryでフッターの高さを取得して、css()で同じ効果になるよう要素を操作します。
【jQuery】
$(window).on('load resize',function(){ var footerH = $("footer").outerHeight(); $("#content").css('margin-bottom', footerH + 'px'); $("footer").css({ 'position':'absolute', 'bottom':'0' }); });
このようにfooter要素のパディング、マージンを含めた高さを、outerHeight()で取得し変数に代入します。jQueryでのCSS操作で変数に代入したfooterの高さをコンテンツエリアの下マージンに設定します。ちなみに上記の例では関数を呼び出すイベントをページが読み込まれたときと、ウィンドウサイズを変更したときに設定しています。
こうすることでフッター要素の高さがわからないもしくは指定できない場合でも同じレイアウトを実装できます。あまり目につかないような細かい所ですがコンテンツが少ない可能性がある場合は見た目にも是非やっておいた方が良さそうですね。