HTTPサーバーのインストールが完了したら、次は実際にサーバーへファイルをアップロードしてWebページを表示させてみます。今回ファイルをアップロードするのにSFTPというプロトコルを使います。クライアント側ではSFTPに対応した各種アプリケーションで操作していきます。
1. サーバーへSFTPで接続する
1-1. まず事前に表示テスト用のHTMLファイル(index.html)を用意しておきます。
1-2. SFTPクライアントツールでサーバーのドキュメント用ルートディレクトリ(/var/www/html)へアクセスします。接続設定は下記の内容で進めていきます。
・プロトコル:SFTP
・ポート番号:変更後のSSHポート番号
・アドレス:ホストのIPアドレス
・ユーザー:作業用一般ユーザー名
・パスワード:作業用一般ユーザー名のパスワード
1-3. ホストサーバーのドキュメント用ルートディレクトリへアクセスできたことを確認します。ただし、このままではルートディレクトリの書き込みのための権限がないので、まだファイルのアップロードは出来ません。引き続き権限の設定を編集していきます。
2. ファイルアップロードのための権限設定
2-1. サーバーへログインし、rootユーザーに変更しておきます。続いて下記コマンドでドキュメントルートへ移動して、詳細情報を確認すると書き込みなどの権限や作業用ユーザーにないことが確認できます。
# cd /var/www # ls -l
2-2. ドキュメントルートディレクトリ(/var/www/html)に対して、下記コマンドで所有者と権限を設定していきます。
# cd /var/www # chown apache:[USERNAME] html # chmod 775 html
2-3. 権限変更の設定が完了すると、再度ドキュメントルートディレクトリの詳細情報を確認し、下記のように権限と所有者が変更されているのを確認します。
drwxrwxr-x 2 apache [USERNAME] *** DD HH:MM html
2-4. 用意しているテスト用のHTMLファイルをSFTPクライアントツールでアップロードし、ブラウザで「http://IPアドレス」へアクセスすると、アップロードしたページが表示されるのを確認します。
これでHTMLのみの静的なサイトであれば構築することができますが、PHPを扱うWordPressのような動的なサイトはまだ構築することができません。次回ではPHPのインストールを行いサーバー内でPHPを使用できるようにしていきます。
(参考)
ネコでもわかる!さくらのVPS講座 ~第三回「Apacheをインストールしよう」
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