VPSでWordPressサイトを運用するサーバー構築(16)〜HTTPサーバーのバーチャルホスト設定〜
最終更新日: Update!!
前回に引き続き、同じIPアドレスで複数のドメインを紐づけてサイトを運用していくための作業を進めていきたいと思います。それぞれのWordPress本体とデータベースの準備が終わりましたので、次はHTTPサーバーのバーチャルホストの設定を行なっていきます。
このバーチャルホストですが、仮想的にホストを切り分けることができるHTTPサーバー(Apache)の機能で、これにより複数のドメインを同じIPアドレスに紐づけることができます。
これで一つのIPアドレスに対して複数のドメインを紐づけることができました。こうすることでマルチサイトの運営も一元管理ができるようになります。 (参考) Apache 2.4 でバーチャルホスト (仮想ホスト) を利用してHTTP Webサーバーを構築する [shortcodefile file='shortcode-developmentlab-001']
1. バーチャルホストの設定を行う
1-1. HTTPサーバーの設定ファイル「/etc/httpd/conf/httpd.conf」のバックアップを取っておきます。 1-2. HTTPサーバーの設定ファイルの内容をバーチャルホスト用に下記の通り編集します。#ServerName www.example.com:80 // 編集前 ↓ ServerName localhost:80 // 編集後1-3. バーチャルホストの設定ファイルを任意の名前で「/etc/httpd/conf.d/」配下に作成します。今回は例として「vhost.conf」というファイル名で新規作成します。
# cd /etc/httpd/conf.d/ # vim vhost.conf1-4. 先ほど作成したバーチャルホスト設定ファイル「/etc/httpd/conf.d/vhost.conf」に下記の内容を追記します。サイトが複数ある場合はそのサイト分追記していきます。ServerNameにはそれぞれのドメイン名を、DocumentRootには先ほど作成したサイト別のディレクトリを指定します
<VirtualHost *:80> ServerName site1.example.com DirectoryIndex index.php AddDefaultCharset UTF-8 DocumentRoot /var/www/html/wordpress-01/ <Directory "/var/www/html/wordpress-01/"> Require all granted </Directory> </VirtualHost> <VirtualHost *:80> ServerName site2.example.com DirectoryIndex index.php AddDefaultCharset UTF-8 DocumentRoot /var/www/html/wordpress-02/ <Directory "/var/www/html/wordpress-02/"> Require all granted </Directory> </VirtualHost>1-5. HTTPサーバーを再起動させ、編集内容を反映させます。再起動したらそれぞれのドメインに対してDNS設定を行い、表示されるかを確認します。
# service httpd restart
これで一つのIPアドレスに対して複数のドメインを紐づけることができました。こうすることでマルチサイトの運営も一元管理ができるようになります。 (参考) Apache 2.4 でバーチャルホスト (仮想ホスト) を利用してHTTP Webサーバーを構築する [shortcodefile file='shortcode-developmentlab-001']
sponserd
keyword search
recent posts
- Shopifyでのテーマ開発に便利なローカル環境を構築する#2:Shopify CLI
Shopifyでのテーマ開発に便利なローカル環境を構築する#2:Shopify CLI
- Shopifyでのテーマ開発に便利なローカル環境を構築する#1:Shopify Theme Kit
Shopifyでのテーマ開発に便利なローカル環境を構築する#1:Shopify Theme Kit
- Docker+Laravelでバックエンドの開発環境構築とウェブアプリケーション制作#7:動的ルーティングとデータベース更新処理
Docker+Laravelでバックエンドの開発環境構築とウェブアプリケーション制作#7:動的ルーティングとデータベース更新処理
- Docker+Laravelでバックエンドの開発環境構築とウェブアプリケーション制作#6:ミドルウェアの設定と認証ページ作成
Docker+Laravelでバックエンドの開発環境構築とウェブアプリケーション制作#6:ミドルウェアの設定と認証ページ作成
- Docker+Laravelでバックエンドの開発環境構築とウェブアプリケーション制作#5:ログイン認証機能の実装
Docker+Laravelでバックエンドの開発環境構築とウェブアプリケーション制作#5:ログイン認証機能の実装
- Docker+Laravelでバックエンドの開発環境構築とウェブアプリケーション制作#4:ログイン認証ユーザー作成
Docker+Laravelでバックエンドの開発環境構築とウェブアプリケーション制作#4:ログイン認証ユーザー作成
- Docker+Laravelでバックエンドの開発環境構築とウェブアプリケーション制作#3:静的ページの作成とルーティング
Docker+Laravelでバックエンドの開発環境構築とウェブアプリケーション制作#3:静的ページの作成とルーティング
- Docker+Laravelでバックエンドの開発環境構築とウェブアプリケーション制作#2:Laravelのインストール
Docker+Laravelでバックエンドの開発環境構築とウェブアプリケーション制作#2:Laravelのインストール
categories