VPSでWordPressサイトを運用するサーバー構築(11)〜MySQLサーバーのインストール〜
最終更新日: Update!!
HTTPサーバー周りは整い、ウェブサイト自体は表示できるようになりましたが、WordPressの場合はデータベースも必要になります。そこで引き続きMySQLサーバー(DBサーバー)もインストールしていきます。
以上MySQLサーバー(データベースサーバー)のインストールとrootユーザー設定までを一通りを行いました。少しややこしいところもありますがひとつ一つ行っていけば問題ありません。これでWordPressがインストールできるようになるのですが、コマンドラインでデータベースの操作を行うのは少しハードルが高いです。そこでブラウザから簡単にデータベースを操作できるGUIツールの準備を次回はしていきます。 (参考) CentOS 7 に MySQL 5.7 を yum インストールして初期設定までやってみた MySQL 5.6 リファレンスマニュアル:パスワード検証プラグイン MySQL 5.7 をインストールしたら最初に行うセットアップ [shortcodefile file='shortcode-developmentlab-001']
1. MySQLサーバーのインストール
1-1. CentOS7ではデフォルトでmariaDBというデータベースになっています。念のため下記コマンドで確認しておきます。# rpm -qa | grep maria // mariadb-libs-5.5.52-1.el7.x86_64 などと表示されればOK1-2. mariaDBとMySQLDBとの競合を防ぐために下記コマンドでmariaDB本体と関連データフォルダを削除しておきます。
# yum remove mariadb-libs # rm -rf /var/lib/mysql/1-3. 下記コマンドでMySQLリポジトリを追加して、MySQLサーバーをインストールしていきます。
# yum localinstall http://dev.mysql.com/get/mysql57-community-release-el7-7.noarch.rpm # yum install mysql mysql-devel mysql-server mysql-utilities1-4. インストールが終わったら正常にインストールが完了しているかを確認します。
# rpm -qa | grep mysql # mysqld --version1-5. 先述のmariaDB本体と関連データフォルダを削除する際にpostfixも一緒に削除されてしまった場合は、下記コマンドでインストールしておきます。
# yum install postfix1-6. 下記コマンドでMySQLサーバーの初期化を行い、合わせてサーバー起動時に自動でMySQLサーバーが起動するようにしておきます。
# mysqld --user=mysql --initialize # systemctl enable mysqld.service1-7. 下記のコマンドでMySQLサーバーを起動、停止、再起動のテストを行います。
# systemctl start mysqld.service # systemctl stop mysqld.service # systemctl restart mysqld.service
2. MySQLデータベースのrootユーザー設定を行う
2-1. MySQL 5.7ではrootユーザーの初期パスワードが自動で作成されます。「/var/log/mysqld.log」内に下記のように記載されているので確認しておきます。[Note] A temporary password is generated for root@localhost: 初期パスワード2-2. 下記コマンドでMySQLの初期設定を行います。まとめて次の項目を設定していきます。 ・rootユーザーのパスワードを初期設定のものから変更 ・VALIDATE PASSWORD プラグインのインストール(パスワード強度のポリシーに準拠したパスワードの設定) ・anonymousユーザーの削除 ・testデータベースの削除 ・リモートホストからのrootユーザーログイン禁止
# mysql_secure_installation2-3. 次の流れで初期設定を進めていきます。 1. Enter password for user root: 初期パスワード(ログファイルで確認したもの)を入力します。 2. New password: 新しいパスワードを入力します 3. Re-enter new password: 確認のため再度入力します 4. VALIDATE PASSWORD プラグインのポリシーを適用するかを確認 、yで進みます 5. ポリシー(パスワードの強度を選択)→0 = LOW, 1 = MEDIUM, 2 = STRONG: 数字を入力します 6. New password: ポリシーに合わせて新しいパスワードを入力します 7. Re-enter new password: 確認のため再度入力します 8. Remove anonymous users? → yでanonymous ユーザーを削除します 9. Disallow root login remotely? → yでrootユーザーのリモートログインを禁止します 10. Remove test database and access to it? → yでtestデータベースを削除 2-4. MySQLの設定ファイルを編集します。「/etc/my.cnf」をエディタで開いて下記の項目を追記します。
character-set-server = utf8 default_password_lifetime = 02-5. MySQLにrootユーザーでログインできるか確認します。下記コマンドを入力後、パスワードを入力します。
# mysql -u root -p2-6. ログインに成功すると下記を入力します。以下のようなデータベースが表示されるかを確認します。
show databases; +--------------------+ | Database | +--------------------+ | information_schema | | mysql | | performance_schema | | sys | +--------------------+
以上MySQLサーバー(データベースサーバー)のインストールとrootユーザー設定までを一通りを行いました。少しややこしいところもありますがひとつ一つ行っていけば問題ありません。これでWordPressがインストールできるようになるのですが、コマンドラインでデータベースの操作を行うのは少しハードルが高いです。そこでブラウザから簡単にデータベースを操作できるGUIツールの準備を次回はしていきます。 (参考) CentOS 7 に MySQL 5.7 を yum インストールして初期設定までやってみた MySQL 5.6 リファレンスマニュアル:パスワード検証プラグイン MySQL 5.7 をインストールしたら最初に行うセットアップ [shortcodefile file='shortcode-developmentlab-001']
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