Photoshopで写真に一眼レフで撮影したようなボケを加える
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いいレンズと一眼レフで撮った写真では表現豊かなボケの効いた写真を撮ることができますが、スマホなどのカメラで撮った写真ではそこまでのボケを表現するのは難しいですね。そんな時にPhotoshopを使って一眼レフで撮影したようなボケを加えていきたいと思います。
Photoshopでは画像に適用できるいろんな効果を持つフィルターが用意されていますが、ここでは主に「ぼかしフィルター」を駆使して一眼レフで撮ったようなボケを表現していきます。今回はこの写真をモデルに使わせていただきました。
ますはじめにベースの写真であるレイヤーをコピーします。
コピーしたレイヤーでぼかしたい背景部分を選択します。
選択範囲の境界線を写真に合わせて調整します。周囲は滑らかにしながらもしっかりとコントラストをつけるのが自然に見えるコツですね。
作成した選択範囲でマスクを作成し、レイヤーを背景部分のみの表示にします。
「フィルター」→「ぼかし」→「ぼかし(レンズ)」フィルターを適用させます。「虹彩絞り」の項目で「半径」の値を調整し、ボケ具合を決めます。背景に光がある場合は「絞りの円形度」で光のボケの形を調整します。
背景部分のみに一眼レフで撮影したようなボケが適用されました。このままでもいいのですが、ここからさらに手を加えていきます。
ベースのレイヤーを再度コピーします。
「チャンネル」パネルから、先ほど作成したマスクから背景のみの選択範囲を作成します。
作成した選択範囲を反転し、人物部分のみ選択した状態にします。
人物部分のみ選択した状態で、マスクを作成して人物のみが表示されたレイヤーを用意します。
人物部分のみのレイヤーに対して「フィルター」→「ぼかしギャラリー」→「虹彩絞りぼかし」フィルターを適用させます。この時に人物の目のところを中心に、背景より弱いぼかし具合で同心円状になるように設定します。
こうすることで、より被写界深度の浅いボケが効いた写真になりました。完成するとこんな感じになりました。
写真選びのポイントは背景と被写体がくっきり分かれているものを選ぶようにしましょう。背景に被写体が溶け込んでいる場合はどうしても不自然になってしまいますね。写真のボケ具合が決まる被写界深度についてはこちらの記事「レンズで変わる画角とピントを決めるボケ範囲の被写界深度」を参考にしてもらえるといいのではないでしょうか。
何気ない写真でもボケが効いて被写体を際立たせることで、写真の印象がグッと変わることもあるので是非試してみてはいかがでしょうか。













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