【デザインワークショップ】vol.14 料理写真のシズル感を表現してみる(ラップフィルター編)
最終更新日: Update!!
前回記事「【デザインワークショップ】vol.13 料理写真のシズル感を表現してみる(色調補正編)」に引き続き、今回もPhotoshopを使った料理写真のレタッチテクニックについてまとめていきます。
今回はラップフィルターを使って、油分や脂のテカりやツヤを表現して、脂っぽさや鮮度が伝わるような写真に仕上げていきたいと思います。
2. 【フィルター】→【フィルターギャラリー】→【アーティスティック】から、「ラップフィルター」を選択して、イメージに合わせて「ハイライトの強さ」「ディティール」「滑らかさ」を調整して適用させます。
3. 編集用イメージレイヤーにラップフィルターが適用され、背景のベースイメージレイヤーを表示させます。
4. ラップフィルターが適用されたレイヤーの描画モードを「ソフトライト」もしくは「ハードライト」に変更し、自然に見えるようなくらいまで透明度を調整していきます。
5. クイックマスクモードに切り替え、ラップフィルターでツヤを出すところのみをブラシツールでなぞっていきます。
6. クイックマスクモードでなぞった箇所から選択範囲を作成します。
7. 選択範囲にマスクを適用させ、選択したところのみにフィルターを適用させます。あとは周囲を微調整したり、透明度を調整して仕上げていきます。
これで脂のツヤ感を表現した写真が出来上がりました。先ほどの適用前のBefore写真と見比べてみましょう。あまりやりすぎると不自然な仕上がりになるので注意が必要です。
まず「ハイライトの強さ」ですが、この数値を強くすると、より光沢感が出るようになります。出したいツヤのテカリ具合に合わせて調整します。
「ディテール」では、数値を上げていくと、より凹凸が多くなっていきます。素材の表面が凸凹であれば数値を上げて、表面がフラットな場合は数値を下げてみましょう。また、「滑らかさ」で数値をあげるとツヤの凹凸が滑らかになり、数値を下げた場合はツヤの凹凸がシャープになります。
例えばこちらのケースでは、表面の凹凸が多く、エッジが強いのでディテールの数値を上げて、滑らかさの数値を下げたケースになります。
逆にこちらのケースでは、表面がフラットなところが多いので、ディティールの数値を下げて、滑らかさの数値を上げています。
このように使う写真素材の表面に注目して、ラップフィルターのエフェクトを調整していきましょう。
いかがでしょうか、料理の脂っぽさはなかなか写真では伝わりにくいのですが、このようにテカリを強調させることで、食欲を刺激するようなビジュアルに仕上げることができますね。前回記事の「【デザインワークショップ】vol.13 料理写真のシズル感を表現してみる(色調補正編)」で紹介しているテクニックも合わせて使うことでより効果的になります。
きらめく脂のツヤ感を
写真撮影の現場では、照明などの熱気や時間経過によって、食材自体が乾燥し、どうしてもツヤ感が消えてしまいがちになってしまいます。実際には霧吹きなどで水分を補ったりすることもあるのですが、レタッチでも脂っぽさ特有のツヤ感が表現できれば便利ですね。 ここではフィルター機能の中にあるラップフィルターを使うことで、よりリアルなツヤ感を表現していきます。今回はこちらの写真をサンプルに使いました。
STEP1. ラップフィルターでリアルなツヤを足していく
1. 写真のレイヤーをコピーして、色調補正用とベース写真のレイヤーを用意します。ベース写真のレイヤーは非表示にしておき、以降は色調補正の編集用イメージのレイヤーを使っていきます。








STEP2.ラップフィルターのエフェクトを調整し、いろんなツヤ感に対応させる
設定のポイントになるラップフィルターですが、エフェクトの調整時に「ハイライトの強さ」「ディティール」「滑らかさ」を調整することで、いろんなツヤ感に対応することができます。




いかがでしょうか、料理の脂っぽさはなかなか写真では伝わりにくいのですが、このようにテカリを強調させることで、食欲を刺激するようなビジュアルに仕上げることができますね。前回記事の「【デザインワークショップ】vol.13 料理写真のシズル感を表現してみる(色調補正編)」で紹介しているテクニックも合わせて使うことでより効果的になります。
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