【デザインワークショップ】vol.13 料理写真のシズル感を表現してみる(色調補正編)
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久々のデザインワークショップですが、今回は料理写真のレタッチということで、より「シズル感」のある写真を作っていきたいと思います。ちなみにシズル感とは、感覚に訴えかけるような、つまり食欲を刺激するような表現という意味で用いられます。
過去では、人物写真のレタッチなどについてまとめてきましたが、料理写真の場合はまた異なるアプローチが必要になってきます。料理写真のレタッチにはいろんなテクニックがありますが第一回目の今回はPhotoshopを使って色調補正を調整する方法について紹介していきます。
(参考記事)
【デザインワークショップ】vol.2 モデル写真のレタッチ(ベースメイク編)
【デザインワークショップ】vol.3 モデル写真のレタッチ(ポイントメイク編)
【デザインワークショップ】vol.4 モデル写真のレタッチ(ポートレート編)
【デザインワークショップ】vol.12 モデル写真のレタッチ(特殊メイク編)
2. クイックマスクモードに切り替え、ブラシツールで「赤色」を強調させる部分をなぞっていきます。ここではお肉とニンジンのところを適用させます。この時ブラシの硬さは50%くらいにしておいた方が境界線が自然になります。
3. クイックマスクモードでなぞった部分から選択範囲を作成します。
4. 【色調補正】→【トーンカーブ】で赤色を強調させていきます。適用させる部分は先ほど選択した範囲のみになります。
5. 再度クイックマスクモードに切り替え、ブラシツールで「緑色」を強調させる部分をなぞっていきます。ここでは野菜のところを適用させます。
6. 先ほどと同じくクイックマスクモードでなぞった部分から選択範囲を作成します。
7. 【色調補正】→【トーンカーブ】で緑色を強調させていきます。こちらも適用させる部分は先ほど選択した範囲のみになります。
8. 最後は、ブラシツールで「青色」を強調させる部分をなぞっていきます。ここでは背景やお皿のところに適用させていきます。こうすることで、赤色と緑色のコントラストがくっきり付くようになります。
9. 最後も同じくクイックマスクモードでなぞった部分から選択範囲を作成します。
10. 【色調補正】→【トーンカーブ】で青色を強調させていきます。こちらも適用させる部分は先ほど選択した範囲のみになります。
2. このままでは効果が強すぎて不自然な印象があるので、ベースのイメージレイヤーを表示させて、色調補正用のレイヤーをグループ化して一つにまとめて、透明度を変更しながら自然に見えるくらいまで調整します。
これで色調補正を変えた写真が出来上がりました。Beforeの写真と比較してみましょう。今回は、赤・緑・青と三回に分けましたが、クオリティにこだわる場合には、色別にもっと細かく調整してみるといいかもしれませんね。
いかがでしょうか、だいたいの写真では部分ごとに写真の持つ色味が異なり、また料理写真の場合には食欲を刺激させるために効果的な色味も差があります。一回で全体に適用させるのではなく、このように色味ごとに分けて調整することがポイントになります。引き続き「【デザインワークショップ】vol.14 料理写真のシズル感を表現してみる(ラップフィルター編)」でも使えるテクニックを紹介していきたいと思います。
食欲をそそる色味を表現する
食欲を刺激するためには、やはり色というのは重要な要素になります。広告デザインにおいては色相によって美味しそうに見える色がある程度決まっています。主に料理写真で使われるのはやはり暖色系が多いのではないでしょうか。逆に寒色系、特にブルー系は食欲を減退させる効果があると言われます。 ここではトーンカーブを使って、赤・緑・青の色みを調整することで、より美味しそうに見える写真に仕上げていきます。今回は次の写真をサンプルに使います。
STEP1. 色みごとのレベルを調整していく
1. 写真のレイヤーをコピーして、色調補正用とベース写真のレイヤーを用意します。ベース写真のレイヤーは非表示にしておき、以降は色調補正の編集用イメージのレイヤーを使っていきます。









STEP2. コントラストと透明度の調整で仕上げていく
1. 最後の仕上げに写真全体に対して、トーンカーブでコントラストをつけるようにします。写真が暗い場合は明るめになるようにしておきましょう。



いかがでしょうか、だいたいの写真では部分ごとに写真の持つ色味が異なり、また料理写真の場合には食欲を刺激させるために効果的な色味も差があります。一回で全体に適用させるのではなく、このように色味ごとに分けて調整することがポイントになります。引き続き「【デザインワークショップ】vol.14 料理写真のシズル感を表現してみる(ラップフィルター編)」でも使えるテクニックを紹介していきたいと思います。
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