Premiereでショートムービーを繋ぎ合わせた動画の基本制作フローと要点まとめ
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長尺の動画を作成する際には、それぞれのシーンやカットごとにショートムービーを作成し、最後に各ショートムービーを繋ぎ合わせながら編集していくケースが多いかと思います。今回は長尺の動画編集に適しているPremiereを使いながら作成ポイントをまとめていきたいと思います。こだわると編集箇所はたくさんあるのですが、動画として大事なポイントは一通り確認できるところを基準にしたいと思います。例えば、簡単なプロフィールムービーの作成など参考にしていただけると思います。
フレームサイズは、比率と解像度をチェックします。おおよそ下記のどれかになるのではないでしょうか。
その時に、動画の開始と終了の前後数秒間には空白時間(何も写っていない)を入れます。基本的には黒背景のみになります。連続再生されてしまった時に、間違って次の動画が流れてしまわないようにしたり、いきなり本編が再生されないようにするためです。
各動画のつなぎ部分はキーフレームで透明度を調整することによってクロスフェードで表示を切り替えることができます。
BGMも映像と並行して挿入していきます。音声のキーフレームを調整することで出力される音量をコントロールします。
エンドロールでにテキストなど各種テロップをタイトルメニュー内から新規タイトル作成の機能を使って挿入していきます。タイトルのシーケンスを作成し、タイトルパネル内でテキスト文言や文字スタイルなどを設定していきます。また、ロール・クロールオプションではテキストの流れる方向や開始位置などを細かく設定します。
テキストの設定などが終わり、タイトルのシーケンスが完了したらタイムライン上に挿入します。エンドロールのスピードは表示時間のコントロールで調整し、長ければゆっくりに、短いと早く動いていきます。
基本的には、コーデック形式はH.264の圧縮形式で問題ありません。シーケンスのプリセットも制作時のものに合わせて選択します。動画のファイル形式については過去記事「動画データファイルの種類と使い分け」をご参考に
書き出しボタンをクリックするとレンダリングが始まり、動画データが書き出されます。
1. 新規プロジェクト・シーケンス設定
まずは編集用のプロジェクトファイルの作成を行います。その際に設定を行いますが、基本はデフォルト設定のままで大丈夫です。保存先とファイル名を入力します。次のシーケンス設定ではムービーのフレームサイズやフレームレートを設定しますが、プリセットが用意されていますのでこの中から選択します。こちらもその他詳細の設定はデフォルトで問題ありません。

- ・比率 4:3 / 解像度 320×240(モバイル用)
- ・比率 4:3 / 解像度 640×480(モバイル用)
- ・比率 16:9 / 解像度 720×480(ワイド)
- ・比率 16:9 / 解像度 1280×720(ハイビジョン)
- ・比率 16:9 / 解像度 1920×1080(フルハイビジョン)
- ・30fps(30フレーム/秒)
- ・29.97fps(29.97フレーム/秒)
- ・15fps(15フレーム/秒)
2. イン・アウトの設定と開始終了の前後数秒間に空白時間を入れる
まずは動画の開始点(イン)と終了点(アウト)を設定します。これは後から調整できますので目安で構いません。
3. 本編ムービー編集(色調補正・つなぎ・BGM挿入・テロップ挿入)
準備が整ったところで本編の編集に入ります。各動画・音声データなどをプロジェクトへインポートしタイムライン上に並べていきます。プレビューで確認しつつ編集作業を進めていきます。 各動画の色調補正をエフェクトコントールメニュー内のビデオエフェクトにあるクイックカラー補正の機能を使って行っていきます。





4. レンダリング・再生用データ書き出し
動画の編集が終わると再生用のデータとして書き出していきます。書き出しのメニューからメディアを選択すると書き出し設定ウィンドウが表示されます。書き出し設定についてはコーデックの形式とシーケンスの設定(プリセットから選択)あとは動画データ保存時のファイル名を入力していきます。
動画作成のポイントと注意点
【シーンやテロップを見せるスピード】 表示されている文字数にもよりますが、文字を見せる時間が短すぎると見ている人が文字を読めません。編集している時は少しゆっくり見せるくらいがちょうど良いかもしれません。また、文字だけでなく写真イメージや動画のワンシーンでも当てはまりますので同じく注意が必要です。 【BGMとのバランスと調和】 動画の内容やビジュアルイメージとBGMの曲調はある程度合わせる必要があります。動画制作に入る前にBGMの構成を考えておき、それに当てはめながら編集作業を行うと綺麗にまとまります。また一つの動画内にたくさんのBGMを入れすぎると動画のストーリーとしての一貫性がなくなってしまう可能性があります。 【再生時の環境や用途に合わせた書き出しを】 例えばプロジェクターを使ってスクリーンに投影する場合ですと、スクリーンの比率やプロジェクターの解像度に合わせる必要がありますし、動画をDVDに焼いてDVDプレイヤーで再生する場合は書き出しのデータ形式も確認しないといけません。動画データをDVDなどに焼く方法についてはこちらの記事「Encoreで動画データをDVD用に変換する」をご覧ください。 Premiereはとても高性能な動画編集ソフトですので、これ以外にもたくさんの機能が搭載されていますが手軽に動画を作成する分には今回紹介した内容でも十分だと思います。まずは動画制作のフローに慣れていき、どんどん作り込むとスキルもアップしていきますね。sponserd
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